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> 情報活用支援という時代の印刷業の姿を予見しオンデマンド専業のサービスを開始
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時代に先駆け、オンデマンド事業に特化したビジネスを積極的に手掛ける株式会社アラジンイデア。Color DocuTech 60やDocuTech 6135をはじめ、製本機や断裁機などの加工設備を整え、企画・情報処理・自動組版処理から印刷、梱包、配送まで一貫したサービスを実現。設立から2年で安定した売上を確保した同社に、オンデマンド専業の立場から、設立の経緯や業務のポイントをお伺いした。
確かな印刷ノウハウを背景に、オンデマンド印刷を業務の主体にして2000年に設立。情報処理からデリバリーまで、デジタル機器を駆使し多様なニーズに対応。新たな紙媒体のあり方を追究しながら、顧客にとっての外部ブレーンとして協業する「コミュニケーション型企業」を目指している。  

〒101-0003 千代田区一ツ橋2-4-3 光文恒産ビル B1
電話 03-5276-7100 (代) FAX 03-5276-7105
E-mail aladdin@aladdin-idea.co.jp
URL http://www.aladdin-idea.co.jp/
ウチの会社のオン・デマンド…ココがポイント(1)
ウチの会社のオン・デマンド…ココがポイント(2)
オン・デマンドの将来…私はこう考える
オンデマンドならではの特長を見つめ従来の印刷とは異なるビジネスを確立。
約6 カ月の準備期間を経て設立した同社。設立にあたっては各種の助成金を活用するなど資金調達や顧客開拓にあたった。
社員の給与は年棒制を採用。「社員が会社そのもの」という経営思想のもと、業務へのモチベーションを高めている。

「印刷業は価格競争が激しく採算性が悪化し、ますます厳しい市場になっています。しかし、これまでの経験を活かすには、やはり印刷に関連するビジネスがふさわしいと思い、“オンデマンド印刷”を選びました」と独立の経緯を語るアラジンイデアの早田社長。大手の印刷会社で長年働いてきた知識と見識から、印刷市場における大きな波を見極め、次の時代に向けて新たな可能性を宿すオンデマンド印刷に注目。これを主軸にした新会社・アラジンイデアを約2年前に立ち上げた。

現在、カタログ・パンフレット、DM 、POP等の制作をはじめ、IR支援、eコマース支援、SP支援など、幅広く展開する同社だが、設立からしばらくの間は手探り状態が続いていた。印刷に関するノウハウやネットワークはあるものの、バックも資金も仕事もない状態でオンデマンドを専業としてスタートしたのである。顧客を開拓し、収益を安定させるまでには時間も労力も必要だった。

しかし当初から、一般の出力センターのようにオンデマンド印刷機を使って、ただ出力するというスタイルを目指そうとはしなかった。将来にわたりビジネスを確固たるものにするためには、企画から携わること、さらにオフセット印刷とは明らかに差別化したサービスを提供していくことが重要であることに気づいていたからである。

「オンデマンド印刷は“無版”の世界。版をつくって同じものを大量に刷る従来の印刷とは明らかに違います。1枚ずつでも出せるという、その最大の違いを意識したサービスを展開しなければビジネスの発展はありません」…。こう言い切る早田社長。オンデマンド印刷とオフセット印刷をコストで比較すると、裏表カラーのA4リーフを1,000枚刷った場合で、菊半裁の1台計算とほぼ同じになると言う。しかし、これより部数やページ数が増えれば面付けできる印刷の方が有利となり、低価格を訴求するだけではオーダーを増やすことはできないと判断できた。そこで”データ to ペーパー”にオンデマンドの真の意義を見出し、バリアブル印刷をはじめオンデマンドならではの対応に果敢に取り組んだのである。いま多くの印刷会社様・広告代理店様やエンドユーザー様を取引先とし、売上を安定させているのも、そうした営業努力の結果だと言えよう。オンデマンド印刷をビジネスとして成功させるためのポイントを探る上で、大切な考え方ではないだろうか。

顧客満足を目指し、一貫した作業体制と柔軟な外部ネットワークを構築。
Color DocuTech やDocuTech ではトナーの採用により乾燥を必要としないため、次工程との並行処理がスムーズ。
各種の加工機械を装備。一カ所での処理が行なえ、オンデマンドの特性を活かした迅速な対応を可能にしている。

千代田区外神田にある同社のオフィスには、オンデマンド印刷機としてColor DocuTech 60が2台、DocuTech 6135が1導入されている。そのほか、無線綴、中綴・平綴、リング、テープなどの製本機、さらに断裁機やパウチマシン、計量器など、印刷、製本、断裁、梱包まで並行してスピーディかつ効率的に処理できる設備を揃えている。

さらに、これらオンデマンド印刷を核にして顧客のニーズに幅広く即応できるよう、取引先との柔軟なネットワーク体制を構築。企画・デザイン、システム開発、組版自動処理から、翻訳・編集、一般印刷まで、幅広いサービスを提供している。「お客様が何をお求めなのかを的確に探り、効果的で最適な方法を提案しています」と早田社長。小ロットや短納期はもちろん、情報処理から仕分けや配送までスムーズに対応できる体制を整えているのは、まさに顧客満足を的確に実現させるための具体的な施策だと言える。

中でも、よりパーソナルな対応を可能にするバリアブル印刷の実績は豊富で、オフセット印刷と組み合わせた宛名印字や、可変での企画物など、経験に基づくさまざまなノウハウを蓄積。オンデマンドを専業とする同社ならではの強みを形成している。

顧客にとっての外部ブレーンとして情報の効果的活用をサポート。
マニュアルや報告書などのページ物のほ か、チケット、プライスカード、シール など、あらゆるドキュメント制作に対応。
ホームページ(http://www.aladdin-idea.co.jp/)では、オンデマンドについてのわかりやすい解説もなされている。

早田社長によれば、以前に比べて一般的にオンデマンドの認知は高まり、顧客からも目的がはっきりした依頼を受けることが多くなってきていると言う。同社としても将来はWebを使って、無店舗による営業体制を強化したい考えだ。

しかし、オンデマンド印刷を従来のオフセット印刷の代替として捉えている人がまだ少なくないのも事実だ。また、Web経由のサービスを実現させるには、さらなるノウハウとコストが必要となるだろう。

そうした状況を前に、同社では引き続き精鋭スタッフを主体に、One to Oneマーケティングをサポートするバリアブル印刷のメリットや、更新性に優れる観点から最新の情報を随時掲載した販促ツールの制作を顧客に直接推奨していく考えだ。また同時に、例えば企画書などをデータベース化し、顧客に合わせてオンデマンドで出力する…といった企業内の効率的なドキュメントマネジメントの仕組みも提案していきたいと思っている。

印刷という概念にこだわらず、顧客にとっての“外部ブレーン”として情報の効果的活用を提案しようとするアラジンイデア。「中途半端な考え方や受身の体質では駄目だと思います。当社は今後も会社全体で積極的にオンデマンド事業発展に取り組んでいく考えです」…。『非現実を現実化する』という社名に込めた意味は、早田社長のこうした決意にも読み取ることができた。

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  TEL :03-5276-7100
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    お話をうかがった方

早田 昌弘さん

株式会社アラジンイデア 代表取締役