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株式会社アオキ・オフィスサービス(青木昭社長)の名刺印刷の特化部門「東京名刺センター」は、今年五月、富士ゼロックスのColor DocuTech 60を導入し、顔写真入りなどのカラー名刺に活用している。すでにドキュテック135を生産システムの柱として活用しており、月に150万枚の名刺をオンデマンド印刷機で出力している同社に名刺の特化戦略とオンデマンド機導入の狙いを聞いた。
顔写真入り名刺印刷にも対応する
Color DocuTech 60
青木社長
2台のDocuTechで短納期、
低コストの名刺を生産
同社は、昭和53年、企業の庶務関連を支援するアウトソーシング企業として設立した。メインビジネスに印刷業務を取込んだのは、複写・コピーでカバーできない文書の印刷が増加したためだった。その後、徐々に印刷需要が増えるにつれ、業務の比重が「印刷」に移行していく。

平成元年、自社の業務を見直した際、青木社長は「何か特長をつくらなければならない」との危機感を抱いた。バブル経済で印刷需要が爆発的に増加していた頃だ。当時の需要と供給のバランスを見れば、印刷工場の生産力は、市場が要求する圧倒的なボリュウムに間に合わない。必然的に大ロット物や付加価値の高い仕事が優先され、名刺などの端物は後回しとなる。同社の印刷受注も順調に伸びていたが、企画力、デザイン力の面での力不足を感じ、先を見通した結果、あえて「名刺」に特化した独立部門を立ち上げた。現在では、取引先企業は1600社まで拡大し、生産量は、年間で30万件、約3000万枚となっている。

そうした中で同社は、すでに他社に先駆けて名刺制作をデータベース化。モノクロオンデマンド機のドキュテック135を導入し、名刺印刷のさらなる短納期、小ロット対応を実現している。

現在、二台のドキュテック135が稼動しているが、オフセットの印刷工程との割合はおよそ5対5。DTP制作した名刺のレイアウトを用紙に八面付けし、断裁していく工程で、特別な書体を使う仕事や置き版を活用する仕事を除けば、ほぼデジタル対応している。ネット受注と連繋すれば、入力の手間が省け、受注から出力までが完全にデジタルの工程で進むことになる。

同社の唯野取締役事業部長は、「時間やメンテナンスなど、オフセットと単純には比べられませんが、中間工程が省かれる分だけ、コストが下がり、作業効率も向上しています」と述べる。とくに、放送会社の名刺の場合、番組が改編されるたびに、迅速に納品することを要求されるため、ドキュテックの導入効果は大きい。

カラードキュテック60は、そうした中、主に顔写真入り名刺に活用している。「例えば、オフセットの場合、10人で1000枚分の受注があればカラー印刷でも5万円で済みますが、1人で100枚印刷した場合でもほとんどコストが変わらないため、割高になってしまいます。オンデマンド印刷機であれば、そうしたカラー名刺の分野でも小ロット対応が可能になります」(唯野事業部長)

現在、同社の取引先のうち約20社がカラー名刺を発注している。「Color DocuTech 60は、名刺のネット受注と同じ様に新規の顧客開拓に使っていきたい。また、別部門で受注している百部程度の小ロットのチラシをはじめ、今後は、可変データを利用したDMやパーソナルカレンダーなどの販促商品を作っていこうと考えています」(唯野事業部長)と展望する

▽東京名刺センター
東京都板橋区舟渡2-6-18
TEL03-3558-0066
資料提供:プリテックステージニュース 2001年8月25日号