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林田桂一社長
(株)東京文久堂(東京都千代田区1ツ橋2-6-2、林田桂一社長)は、インターネットから入力するだけで1冊から本が作成できるオンデマンド出版サービス「ぷりパブ」(プライベート・パブリッシング)を開発。受注から納品まで最短で2日という超短納期を実現するとともに、誰にでも扱えるユニバーサルデザイン出版のビジネスモデルとして需要創出をはかる。

ASPで自動化
今年3月からサービスを開始している「ぷりパブ」は、従来では難しかった1冊からの書籍・冊子の作成を、インターネット上の専用アプリケーションソフトを使用するASP(Apllication Service Provider)で自動化、制作コストを大幅に削減したオンデマンド出版サービス。自動組版は東京文久堂、ソフト開発はフィットが手がけた。
ユーザーが専用サイトに用意されているアプリケーションをダウンロードし、16種類の入力フォームから体裁にあったレイアウトを選択し、テキストデータ、タイトル、見出し、写真等の位置を指定するだけでXMLデータを自動生成。見出しを設定すれば目次も自動的に作成される。
同システムの開発経緯について林田桂1社長は「同じパターンの受注依頼が多いこともあり、制作の1本化を考えていた。ぷりパブの構想は2年前からあったが、入力、校正、印刷など、ひとつひとつの枠組みを連動させるのに苦労した」と話す。
初心者でもオンラインマニュアルを使えば簡単に操作できるため、自費出版や冊子などに最適。1つのデータからサイズ、部数に応じてさまざまな体裁の本がいつでも誰でも作成できるようになる。
また、入力後の文字サイズ、組もボタン1つで変更可能。入力したレイアウトデータはブラウザ上で簡易校正できるほか、同社専用サーバを通じて5〜10分でPDF校正データがユーザーに送られる仕組みとなっている。ユーザーは、決済用サイトで発注しなければ、無料で何度でも繰り返し校正できる。
9月から開始したバージョン2.0では、ルビ作成、長体、平体、傍線などの機能が強化されたほか、制作状況が1目でわかるように階層別表示を取り入れるなど、より操作性の高いシステムにバージョンアップしている。
校了後は、PDFデータのウォーターマークが外れ、専用サーバに印刷データとして正式登録、同社所有の富士ゼロックス社製オンデマンド印刷機と多彩な製本設備で即日製本され、ユーザーには最短で2日で納品される。決済方法は、カード決済、代金引換、銀行振込の選択が可能。
「ぷりパブによって印刷の前工程からのオンデマンドに成功した。1冊から受注可能なのでサンプルとしても活用できる。自費出版などに取り組む人からの問い合わせも多い」と話す。
すでにその高い操作性が評価され、新人作家などの発掘を目的とした書籍販売サイトでの採用も決まっている。
また、拡大文字サイズでの出力が簡単にできることから、視覚障害者や加齢による視力低下などを対象とした、ユニバーサルデザイン出版での活用も見込まれている。

問合先=電話03-3230-0193、FAX03-3230-0622
メール:pripub@bunkyudo.co.jp
URL:http://www.bunkyudo.co.jp/pripub/
資料提供:株式会社日本印刷新聞社(「日本印刷新聞」2004年10月2日号)」