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森新事務局長 中西会長 渡利副会長
富士ゼロックス株式会社のDocuTechならびにColor DocuTechのユーザー企業で、オンデマンド時代のデフェクトスタンダードづくりをめざして、新しい技術、市場、事業を研究し、事業の繁栄を図ることを目的に活動するDSF(Document Service Forum、会長=中西秀彦 中西印刷株式会社 専務取締役)は、10月8日、名古屋市内で2004年度全国発表大会を開き、ビジネス活動、研究会活動、社会貢献活動など6つのビジネス研究会の一年間にわたる成果を報告した。
冒頭あいさつに立った中西会長は「当会は2001年、二十一世紀とともにスタートした。オンデマンドビジネスを研究し結果を出すことを目的に4年間様々な活動を続けてきた。その結果、大活字本で大きな成果を上げることができた。その他、様々な分野でわれわれの作ったビジネスモデルが還元されている。今までオンデマンド印刷はオフセット印刷に比べて品質が劣っているといわれていたが、新製品のDocuColor iGen3はついに遜色がなくなった。ITソリューションでなおかつ品質的にも劣らない武器をわれわれは手に入れることができた。これをもってさらに発展して21世紀の印刷業はわれわれのものだと確信している」と述べた。
次いで、新任の森俊宏事務局長(富士ゼロックス株式会社 販売本部プロダクションサービス営業部部長)が「時代が変わって大量生産・大量消費から高品質なものをスピードを上げてなおかつタイムリーに提供するのが新しいビジネスモデルになる。さらにこれからは環境対応もビジネスに不可欠であり、そういった意味からもオンデマンド印刷は今日的な動きである。当社としてもepicenter(エピセンター)を開設するとともに、長年検証してきたiGen3はじめ新製品・新サービスのリリースが視野に入り全力を上げて早期の市場導入を目指しているので、DSFメンバーにはさらなる支援と協力をお願いしたい」と述べた。
このあと営業力強化研究会、新・企業攻略研究会、ODP出版ビジネス研究会、カラーODPビジネス開発、DSFコラボレーション研究会、大活字本の順でそれぞれ研究成果とともに受注獲得事例などを発表した。
そのうち、大活字本では、渡利孝由氏(みつわ印刷、DSF副会長)が、九月下旬に社会貢献活動の一環として、筑波大学附属盲学校(東京・文京区、飯野順子校長)にDocuTechで製作したオンデマンドのユニバーサルデザイン本30タイトルを寄贈したことを報告。
DSFが筑波大学附属盲学校へユニバーサルデザイン本を寄贈するのは3年連続3回目。
今回は著作権フリーの文学作品を提供するWeb「青空文庫」の中から、生徒たちに読ませたい作品を学校側に選んでもらい、DSFメンバーの株式会社東京文久堂(千代田区)のWebを使った出版サービス「ぷりパブ」を利用して作品のテキストデータをあらかじめ生徒が読みやすい22ポイントの大きさの文字で横組みに設定した出版データフォームにダウンロードして自動的に内容の異なる30冊分の印刷データを作成。このデータを全国のメンバー企業20社に配信し、各々DocuTechでモノクロ印刷。表紙のみカラーDocuTechでカラー印刷を行い、最後にくるみ製本で仕上げた。
このほかの発表内容について、営業力強化研究会は、会員が自社開発中の営業活動支援システムを紹介、市販システムを導入している会員と費用対効果などについて活発な意見交換が行われた。
新・企業攻略研究会は、会員三社が取引のない自動車ディーラーに焦点を絞ってアプローチした結果、現段階で一社が新規開拓に成功した。
ODP出版ビジネス研究会は、昨年、SF小説を募集した「ドキュテックSF賞」の問題点(選考の難しさなど)を報告。
さらに今年、環境に関する自費出版を支援する「アースデイ環境大賞」を企画しており、環境関係のNPO法人などの反響が予想以上に大きく、NPO法人の全国ネットワークにビジネスチャンスがあることを強調した。
カラーODPビジネス開発では、ペーパークラフトを利用したカラーオンデマンドビジネスとしてカッティングプロッターを使用して製品サンプルを作成し、プレゼンテーションを行った結果、エレベーター開発会社に採用された。
DSFコラボレーション研究会では、話題の二次元バーコードを活用した新ビジネスを模索中で、一般企業の活用例を紹介した。
最後に渡利副会長が「年々活動の中味が濃くなっており、今後もできる限り、多くの事業に結びつくような会にしたい」と述べ閉会した。
問合先=DSF事務局・電話03-3584-3288
資料提供:株式会社日本印刷新聞社(「日本印刷新聞」2004年11月13日号12面)」