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有限会社オンデマンド印刷(生島敏男社長)はモノクロ印刷システムとして23台目となる富士ゼロックスのモノクロデジタル印刷システム「Nuvera 120 DPS」1号機を導入。同時にカラー機も6 台目となるDocuColor 8000 Digital Pressを導入し、モノクロ14台、カラー機6台の態勢でデジタル印刷市場のニーズに応えている。
同社は現在、有限会社OBS、有限会社オンデマンド印刷、株式会社オンデマンドの3社でオンデマンド印刷グループを形成。DocuTech135を7台、DocuTech6180を7台、Nuvera120DPSを2台、DocuColor 8000 Digital Pressを2台、同7000を1台、ColorDocuTech60 Vが3台、A0モノクロプリンター、ホリゾン無線綴機、デュプロ中綴機を揃え製本加工までの態勢を整えている。
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Nuvera 120 DPSと生島裕久専務 |
オンデマンド印刷の生島社長は、Nuvera 120 DPS 導入の狙いについて「まだオンデマンド印刷という言葉もビジネスも無かった1993年からDocuTech135 を使ってきた。DocuTech135は現在も当社の主力機であるが、その後継機の開発を待っていた。Nuvera 120 DPSはプロ向けの生産機器としての能力に優れている。これはDocuTechにも共通する魅力である。そうでなければ14年間も使い続けなかったし、今日のようなオンデマンド印刷の時代がやってこなかった」と述べる。
オンデマンド印刷のモノクロ印刷はマニュアルとバリアブル印刷が大きな比率を占める。マニュアルは紙原稿を「電子版下」とし、これを電子ファイルに変えてデータベース化して必要な部数だけを印刷して顧客に提供している。在庫を持たないで必要な部数を提供するというオンデマンド印刷の主力の分野である。
もうひとつの柱である「バリアブル印刷」は中学校向け図書教材でバリアブル印刷ソフトを開発している。この「学校向け図書教材」は地域や家庭で進行の格差を無くすため
に、各学校や教師の注文に応じて「一人の生徒だけの問題集」、「クラスだけの問題集」「地域だけの問題集」を制作することが出来る。
全国の学校に問題集の総集を配布し、その中から学校や教師が必要な問題だけを選択する。オンデマンド印刷では学校名や教師の要望にしたがって学年や頁数、部数を変えて印刷・製本する。必要な情報だけを欲しい学校、一人一人の学力に応じた教材が欲しい教師、在庫を持ちたくない出版社にとってはこの上ないシステムとなった。
マニュアルやテキストは20部、30部、100部、200部、一件あたりの単価も数十万円以下というのが大半。しかし、最近の傾向としては大量部数とカラーオンデマンド印刷の受注が印刷会社や一般企業から増える傾向にある。従来、オフセット印刷だった印刷物が小部数になったこと、カラー印刷のニーズではオンデマンドの品質が良くなったことで製品カタログや販売促進にワン・ツウ・ワン的手法を取り入れる傾向となっている。
オンデマンド印刷はモノクロ印刷を月/約800万頁から1,200万頁、カラーは約70万頁を出力。その高い処理能力から、最近は印刷会社からの受注が多くなり、オンデマンド印刷のパイオニアとしての役割が期待されている。 |
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資料提供:ニュープリンティング株式会社 月刊プリテックステージ増刊 2007年ビジネス編 |
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