
細分化されたサービスとともに、「カストマイズカタログ」が重要になる。
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カストマイズカタログの作成は、個別化したデータをダイレクトに送信する方法のほか、丁合機を活用する場合もある。 |
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社内で活用されている「印刷物用キャスター」。アメリカで見たものをヒントに井料社長が自ら作らせたものである。 |
井料社長によると、「これまでバリアブルの活用をいろいろと実験してきたが、まだなかなか難しい面がある」そうだ。印刷技術そのものではなく、個人の情報収集など「仕込み」に手間がかかりすぎてしまうことが原因だとか。
「それよりも、現在、DocuTechで実用化して効果をあげているのは、地域ごとに内容を差し替える『カストマイズカタログ』ですね」。
例えば、地域によって仕様が異なる商品マニュアルなどの場合、従来は全国すべての情報を網羅した分厚い冊子を大量に作成していた。しかし、全国共通のデータと、地域特有のデータを細かく組み合わせることで、その地域に必要な情報だけが掲載された冊子を必要とする部数だけ作成することができるのである。情報の見やすさと、紙資源の節約を同時に果たすことができるわけだ。
「寒暖や塩害、土壌など、国内だけでも地域によって特色は異なり、それに向けて商品自体がどんどんカストマイズされています。当然、カタログも対応しなければなりませんよね」。
企業内のマニュアル類などであれば、担当者によって少しずつ内容が異なるという。このように、完全なOne
to Oneには及ばないものの、今後はグループ化した情報を効率的に組み合わせる手法が重要になってくるというのが井料社長の見解だ。その時、DocuTechのようなオン・デマンド印刷機はますます威力を発揮していくだろう。
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