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トップページ > 活動事例のご紹介 > 株式会社プリコ > デジタルによる生産性と機密性を追求しながら新たにオンデマンドで「個人情報発信」を支援。
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十数年前から導入してきたデジタル技術のノウハウを結集し、「デジタル・ソリューション・サービス」の営業展開を進める株式会社プリコ。DocuTech5台をフル稼動させ、前日にデータを入稿すれば、翌日には仕上げるフローを実現している。1日60万枚の生産量を誇る同社に、オン・デマンド印刷の状況や、Web上に立ち上げた「個人書店」サイトについてお伺いした。
1976年設立。デジタル印刷を主に、アプリケーション開発からコンサルティング、運用管理に至るまで、各種のビジネスニーズに対応する。DocuTech5台やColor DocuTechのほか、CTPによるオフセット印刷にも対応、スピーディで信頼性の高いサービスは業界内でも評価が高い。
〒101-0041 
東京都千代田区神田須田町1-4-6
電話 03-3252-1641(代) 
FAX  03-3252-1644(営業局) 03-5256-7180(編集局)
E-mail info@prico-inc.co.jp
URL http://www.prico-inc.co.jp/
 
ウチの会社のオン・デマンド…ココがポイント(1)
ウチの会社のオン・デマンド…ココがポイント(2)
オン・デマンドの将来…私はこう考える
  


オン・デマンドに特化し、「デジタル・ソリューション・サービス」を展開

情報管理に万全を期す同社は、出入口をオート
ロックで管理し、部外者の立ち入りがないよう
厳重にチェックしている。
社屋2階にはDocuTech 6180をはじめ
4台のDocuTechが並ぶ。
同社がColor DocuTech 60用に提案した
「Paper Samples(紙見本)」。
デザイナーには重宝されるツールだ。
「何でもおまかせください。」と語る株式会社プリコの井料社長。いち早く印刷にデジタル技術を導入し、さまざまなノウハウを蓄積してきた同社は、現在、「デジタル・ソリューション・サービス」の名のもと、Mac20台、Windows30台のほか、DocuTechを5台、さらにColor DocuTech 60など、強力な設備でスピーディかつ膨大な生産力を維持している。

何しろ、ページメーカーなどの完全データであれば、深夜に入稿しても翌日の2時には仕上がるというから驚く。1日にA4判・60万枚の生産量も圧倒的だ。
また、オン・デマンド機だけでなく、CTPを活用したA3両面機や2色機など、オフセット印刷機も揃えている。これにより、部数、納期、品質などの条件から、出力機器を使い分けることが可能となっている。「常にお客さまの顔を見て、最善の方法をご提案したいと思っています」と井料社長。充実した設備だからこそできる顧客満足への取り組みだろう。

さらに、デジタルに精通するからこそ、情報の扱いには最善を尽くしているようにも見える。例えば、「セキュリティー&ネットワークハウス」と名付けた社屋は万全な入室チェック体制がしかれており、編集から、品質管理、トラックへの詰め込みまで、すべてこの中で行われている。

「IR(投資家向け情報公開)活動関連や、訴訟にまつわる情報作成など、機密性が求められる印刷物の作成も安心しておまかせいただきたいので…」。こうした取り組みが高い信頼を育み、年間でもDocuTechの生産量の変動の少ない、安定した操業へとつながっているようだ。

同社は他にも、「企業に出向き、印刷の状況を解析して業務の立ち上げを請け負うこともありますよ」とのこと。導入する設備を提案したり、必要に応じて人材を派遣する。これもデジタルに特化してきた同社ならではのトータルなサービスである。
  


自費出版ニーズを喚起・啓蒙する「個人書店」サービスを開始

「個人書店」のホームページ。制作のフローや価格などが掲載されている。
主に表紙印刷などに活用されるColor DocuTech 60。DocuTechとともに本としての商品価値を高めている。。
「自分史やエッセイ、研究記録など、誰にとっても発信したい情報はあるものです。ただ、今までは小部数の出版というと、コストの制約が大きすぎた」との思いから考えついたのが、オン・デマンドによる自費出版サービス「個人書店」である。

平成13年春の国際ブックフェアでアピールしたところ反響が高く、潜在的なニーズがあることを確信したという。

本文はDocuTechで印刷し、表紙をColor DocuTechで刷る。写真を含め、ほとんど通常の印刷物と遜色ない仕上がり。

「ハードの品質が向上したことで商品価値が高まり、ようやくこうしたサービスが可能となったのです」とは井料社長の弁だが、今後の課題も忘れない。「製本過程がもっとスムーズになれば、オン・デマンド出版をさらに身近にできるのですが」…。
また、「本を作る上で、お客さまとの“ルール作り”をどうすべきかというソフト的な課題も残っている」という。

インターネット上に立ち上げた「個人書店」のサイト(http://www.kojinshoten.com/)は、そうしたルールづくりを含めて、お客さまとのコミュニケーションをはかる窓口となっていくことを予想している。
「いずれにせよ、やがて当社にとってサービスの柱になっていくと思います。そう考えると、今後、『個人書店』のネーム・バリューをいかに高めていくか。オン・デマンド自費出版そのものを啓蒙しながら、それが大切になっていくと思いますね」。
  


細分化されたサービスとともに、「カストマイズカタログ」が重要になる。

カストマイズカタログの作成は、個別化したデータをダイレクトに送信する方法のほか、丁合機を活用する場合もある。
社内で活用されている「印刷物用キャスター」。アメリカで見たものをヒントに井料社長が自ら作らせたものである。
井料社長によると、「これまでバリアブルの活用をいろいろと実験してきたが、まだなかなか難しい面がある」そうだ。印刷技術そのものではなく、個人の情報収集など「仕込み」に手間がかかりすぎてしまうことが原因だとか。
「それよりも、現在、DocuTechで実用化して効果をあげているのは、地域ごとに内容を差し替える『カストマイズカタログ』ですね」。

例えば、地域によって仕様が異なる商品マニュアルなどの場合、従来は全国すべての情報を網羅した分厚い冊子を大量に作成していた。しかし、全国共通のデータと、地域特有のデータを細かく組み合わせることで、その地域に必要な情報だけが掲載された冊子を必要とする部数だけ作成することができるのである。情報の見やすさと、紙資源の節約を同時に果たすことができるわけだ。
「寒暖や塩害、土壌など、国内だけでも地域によって特色は異なり、それに向けて商品自体がどんどんカストマイズされています。当然、カタログも対応しなければなりませんよね」。

企業内のマニュアル類などであれば、担当者によって少しずつ内容が異なるという。このように、完全なOne to Oneには及ばないものの、今後はグループ化した情報を効率的に組み合わせる手法が重要になってくるというのが井料社長の見解だ。その時、DocuTechのようなオン・デマンド印刷機はますます威力を発揮していくだろう。

サービスに関する
お問い合わせや
ご依頼はコチラ
各種オン・デマンド印刷 E-mail:info@prico-inc.co.jp
個人書店サービス E-mail:kojinshoten@prico-inc.co.jp
  URL:http://www.kojinshoten.com/
    お話をうかがった方
井料 渓尋さん

株式会社プリコ 代表取締役
早くからデジタルプリント・オンデマンドプリントに着目し、業界をリード。富士ゼロックスドキュメントサービスフォーラムの理事会役員としても活動されている。