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DSF総会を開催し、今年度のビジネス&研究活動を中心とする年間活動スケジュール、会員規約の改定、新理事の選出などDSF運営体制を決定して新年度のスタートをきりました。
今年は更なる発展を遂げるべくメンバーのノウハウを終結してオンデマンドビジネスのデファクトスタンダード構築に向けてジャンプ年にしていきたいものです。

   





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 DSF 発足から5 年。最初は試行錯誤の連続でしたが、2001 年に会則を定め、活動を本格化して以来、明確な「結果」を出しつつあります。「大活字本」は、オンデマンド印刷を広く世の中に知らしめました。ユネスコからは、アジアの小国の言語の印刷に使えないかというオファーも受けています。

 DSF 熊本発表大会(2002.10 )で、「ここから、日本の印刷業を変えたオンデマンド印刷の歴史が始まったと後世語られるのではないか」と申し上げましたが、その思いをますます強くしています。

 昨年暮れ、インドの印刷会社を見学する機会がありました。インドというと、道を牛がのそのそ歩いているというイメージがありますね。確かに牛は歩いているのですが、その横では光ファイバー敷設の工事が行われている。組版の会社では、原稿もPDF 化してすべてインターネットでやり取りしている。郵送で送ると水害などで届かない恐れがあるが、データなら確実に届くというんですね。もう世界は変わっている。情報が情報だけで流通することによってビジネスモデルがまったく変わるということが、はっきりわかりました。

 また、最近、コストの安い中国で印刷するという動きが出ています。おそらく、近い将来、10 万枚、20 万枚という大量の印刷を日本でやる意味はほとんどなくなるでしょう。しかし、100 部、1000 部をわざわざ中国で印刷するメリットはない。逆にいえば、日本にはそういう市場しか残らない。もっと言えば、その市場を押さえなければ、今後、日本で印刷業なんてできない。グローバルな時代とは、そういうことなのだと感じました。

 「時代が変わった、印刷業はもうやっていけない」とよく言われます。しかし、DSF のメンバーから言わせれば、それはやり方を知らないだけ、やり方を模索しないだけ、やり方を考えていないだけです。DSF は、われわれの力でこれだけの結果を出し、これだけの実績を積んできた。
オンデマンド印刷一本でどんどん伸びている会社もあります。まさに、これからは、われわれの時代です。ともにオンデマンド印刷の未来を広げていきましょう。
 
 
 
 昨年10 月1 日からこの仕事に就きましたが、交代のあいさつもすまないうちにDSF の熊本発表大会に参加させていただきました。

 そこでまず、メンバーのみなさんが真剣に活動に取り組み、実際にオンデマンド印刷の新しいビジネスを創りだすという「結果」を出していることに驚きました。そしてもう一つ、競争相手でもある同業の者同士が互いに知恵を出し合い、協力しあい、ともに発展していこうという姿勢で活動されていることにたいへん感銘しました。

 富士ゼロックス(株)としても、微力ではありますが、事務局としてお役に立てるようまたがんばっていきたいと思います。
 
 
DSF 理事に就任した東京文久堂の林田桂一氏
 
会計報告を行う
安武史朗DSF 会計理事
■2002 年度活動報告■

2002 年度は2 月に総会を開催し、「大活字本PR チーム」、「営業力強化及びグローバル中堅企業の研究チーム」、「ODP 出版ニーズ研究チーム」、「Web&XML を利用したビジネス展開の研究チーム」というチーム分けを行って活動をスタート。その成果については、6 月の中間発表会、10 月に発表大会(熊本)で報告した。

T ビジネス活動

大活字本チームの活動は、着実に進展している。DSFメンバー各社が分担して視覚障害者のための大活字本を作成し、筑波大学附属盲学校などに納入。また、大活字本づくりのネックになっている著作権問題について「著作権法改正」にむけた働きかけも行っている。
国際的なオンデマンド印刷推進団体である[IPN ]のフォーラムにも参加し、DSF メンバー7 社が英語によるプレゼンテーションを行った。紀伊国屋書店ODP 出版は、残念ながらまだ結果が出せていない。

U マーケティング研究会

営業力強化&ODP 市場開発チームは、富士ゼロックス総合教育研究所の「新世紀塾」に参加。
グローバル中堅企業のODP ニーズ研究会は、具体的なアプローチを行ってビジネス開拓に成功。ODP 出版ニーズ研究会は、セミナーを開催し、商談をセットするという試みを実行。両研究会の取り組みは、オンデマンドアワード2002富士ゼロックスブースにも出展して注目を集めた。

V テクニカル研究会

XML &Web を利用したビジネス展開を研究するテクニカル研究会は、頻繁に会合をもち、XML 自働組版・Web入力、電子書籍のケーススタディなどを実施。

W 情報提供活動

富士ゼロックスからの最新情報セミナーを実施。また、オンデマンドアワード2002 でみつわ印刷がイノベーティブ部門賞を受賞、またアオキオフィスサービスがCAP ベンチャー賞を受賞。

■2003 年度活動計画■

2003 年度は、この総会をスタートとして、各チームごとに研究活動を行い、6月に中間発表大会、10月に発表大会(箱根)を開催する予定。2003年度の活動の柱は以下の通り。

1 ビジネス活動[@紀伊国屋書店様案件、@大活字本のODP出版など]
2 マーケティング研究[@Solution 営業力強化、Aデジタルネットワークを活用した企業攻略]
3 テクニカル研究[@ビジネス開発研究(DSF スタンダード)の研究]

■役員就任・継続、2002 年度会計報告承認■


2003 年度より林田桂一氏[(株)東京文久堂 代表取締役社長]の理事就任、中西会長以下の役員継続を満場の拍手で承認。つづいて安武会計理事から2002年度会計報告を受け、拍手で承認した。
DSF 総会


  講演/「出版のユニバーサルデザインの実現に向けて」





 
最初にDSF の社会貢献活動が実を結んだBBA 文庫と大活字本の教科書について簡単にご説明します。
「弱視の方むけの印刷物ができないか」という話をいただいたのは、2001 年の春ごろでした。そこから富士ゼロックスとDSF のみなさんのご協力を得て、「大活字本」のプロジェクトが動き始めました。

拡大教科書は、東京書籍の「NEW HORIZON 」と「新しい算数」が完成し、2002 年春から使われています。弱視の児童・生徒数は限られているので、これはオンデマンドでなければ実現しなかった教科書だと思います。

BBA 文庫は、テキストデータの入力ボランティアなどの活動を行っているBBA (視覚障碍者読書支援協会)の要望を受けて実現した一般図書の拡大本です。これまで、BBA では、著作権の許諾をとり、データ入力をしてきたのですが、それをレイアウトし、印刷・製本するにはたいへんな苦労があったということで、DSF メンバー各社の協力を得て、人気作家の小説など50 タイトル作品を3 セットつくり、2 セットを名古屋の盲人情報文化センターに、1 セットを筑波大学附属盲学校に寄付しました。現在、さらに50タイトル制作中です。

また「著作権法改正」については、現在超党派で取り組んでいただいています。改正法案が今国会に提出される見込みで、成立すれば、拡大教科書に関しても一定の保証金を支払えば許諾がいらないことになると思います。

●見えない・見えにくい人の不便とは


それでは本題に入ります。「不便があるところには、かならずニーズがある」と言われます。つまりビジネスチャンスがある。「大活字本」の活動は、どうしてもボランティアベースの話になりがちですが、やはりそこからビジネスにつなげたい。大量生産大量消費の時代にはまったくビジネスとして省みられなかったことが、オンデマンド技術によって21 世紀にはけっして小さくはないマーケットになってくるのではないかと思っています。

厚生労働省の調査によれば、現在、「視覚障害」と認定されている方は、30 万1,000 人ですが、日本眼科医会が推定した「日常生活に不便を感じている人」の数は100 万人にのぼると言われています。一般に「視覚障害」というと、まったく見えない人というイメージがありますが、「弱視」の方が8 割を占めます。弱視にも、視力が低い人、視野が狭い人などさまざまな障害があります。

じつは、株式会社大活字の創設者(故人)も「見えにくい人」でした。その前社長が、「見えない・見えにくい人の3 大不便」として挙げていたのが、情報、歩行、コミュニケーションです。

まず「情報」にアクセスしづらい。とくに印刷された文字や画像を読みとることが困難です。ルーペや拡大読書機というものがありますが、これも長時間使うと目が疲れるし、手も疲れる。「読書機酔い」を起こす人もいる。

つぎに「歩行」です。「見えにくい」を体験するメガネがありますが、実際それをかけて出かけてみると、階段を降りるところからたいへんなことになります。普通の階段は、境目がよくわからない。バリアフリー法ができて、駅にエスカレーターが新設されていますが、上りが優先です。でも、見えにくい人やお年寄りは、じつは下るときのほうが怖いのです。

もう一つの難関が「トイレ」です。弱視の人には、男性のマーク、女性のマークの表示がわかりづらい。まわりの人にも聞きづらい。そこでニューヨークのライトハウスという施設では、もっとわかりやすい表示をということで、△を男性、○を女性のマークとし、MAN 、WOMAN の文字と点字も明記しています。

3 つめが「コミュニケーション」。理解されにくい、誤解されや すい。例えば食堂でメニューが読めなくて店員にたずねると「メニューに書いてあるでしょう」と言われてしまう。すれ違ってもわからなくて無視したと思われてしまう。そういう微妙な問題です。

●これまでの情報保障のされ方

さて、この三大不便の一つである「情報」が、いままでどう保障されてきたのかというと、じつは見えない人中心に考えられてきた。著作権法でも点字はフリーです。

もう一つの大きな問題点は、福祉やボランティア活動だけに支えられていること。一見いいことのように思われますが、ボランティアでやっている以上、ボランティアの方も数が限られています。今回のBBA 文庫も50 タイトル限定です。だから話題のベストセラーをすぐに読みたいと思っても読めない。

点字や録音されるのを待つしかないのですが、それは「冷めたピザをいつも食べさせられている」ようなものです。しかも、点字を覚えるのはたいへんですし、録音されたカセットテープは、1 冊あたり5 〜10 本にもなるので最初から聞いていかないとわからない。実用書などの場合は、自分の読みたいところにすぐ飛べない。ということで、やはり自分の読みたいスタイルで読めないということが、大きな問題です。また、手元に置いて繰り返し読みたい場合でも、ボランティア活動に支えられているものは貸し出しが基本なので、購入できないという問題もあります。

●情報バリアフリーのカギはデジタル化

さて、情報バリアフリーに向けて、こうした問題解決のカギを握るのは、やはりデジタル化であると思います。じつは、パソコンの基本ソフトがMS- DOS だった時代は、コマンドさえ覚えれば視覚障害者の方も操作ができたのですが、95 年以降、ウィンドウズが普及し始めてからは、新たなバリアが発生してしまいました。
「画面上のアイコンをマウスでクリックする」という作業が、アイコンがきちんと見えない視覚障害の人にとっては、バリアになってしまうのです。

そこで、新たなバリアの克服のための方法が考えられてきました。一つがウィンドウズのユーザー補助で「画面」をハイコントラスト(黒白反転)にするという方法。「ディスクトップデザイン」というところで文字を大きくすることもできます。「アイコンや文字の拡大」という機能が標準で組み込まれた製品もあります。

インターネットにアクセスする場合も、標準で入っているネットスケープなどに画面拡大機能が付いています。

専用ソフトとしては、画面を読み上げてくれる「スクリーン・リーダー」や「ホームページ・リーダー」というソフト、あるいは16 倍まで画面が拡大できるソフトも発売されています。視覚障害者の方は、スクリーン・リーダーを利用しながら、キーボードのコマンド操作を習得してパソコンを利用しているケースが多いようです。

そういうものを活用しながらも、依然として残っているバリアがあります。一つは、著作権法などの関係でデジタルデータ自体がなかなか入手できない。いま、「電子書店」などのサイトからダウンロードするサービスもありますが、新刊はほとんどなくて、読者のニーズとは一致しないのが現状です。

2 つめは、パソコンを修得するためのサポート体制が不備だということです。パソコンに詳しい人でも、ユーザー補助機能やスクリーン・リーダーなどのソフトがあることを知らないことが多い。視覚障害者のための特別なパソコンがあるわけではないし、適切なアプリケーションソフトも少ない。例えテキストデータを入手しても、自分で本としてレイアウトして印刷するのは難しいし、コストも高くついてしまうという問題があります。

●バリアフリー編集システムの実現を


では最後に、こうした現状のなかで出版のユニバーサルデザインを実現するために必要だと思われる3 つのシステムを提案したいと思います。

第1 に「著作権の一括処理システム」。著作権を持っている人、出版社、読者がそれぞれの権利を守りながら、バリアフリーを実現するための第三者機関を設置して手続きを行うというものです。

また、文化庁で考案している「自由利用マーク」[1 )完全利用自由・無料提供、2 )「障害者」利用フリー・実費以下サービス、3 )学校教育利用フリー、の活用もすすめていければと思います。とくに「実費」は請求できるという仕組みが整えば、DSF としても貢献できる分野が広がると思います。

第2 が「情報提供システム」。これは、NPO 的なものを考えていますが、見える人も見えない人もいっしょに楽しめる版物や文化をつくっていくという「ビジョン・フリー」構想を提唱したいと思います。具体的にはビジュアルフリー図書館とつくり、そこを拠点にパソコンソフトや大活字本などについて必要な情報提供を行っていく。

第3 が「バリアフリー編集(読書)システム」です。これは、大活字社とDSF とで共同で開発できないかと考えています。電子書店からダウンロードしたり、OCR ソフトを活用して作成したテキストデータを、見えにくい人が自分で簡単にレイアウト編集できるようなシステムを開発する。見やすいレイアウトは、人によってさまざまです。横組みのほうが読みやすい人もいるし、白黒反転のほうが見えやすいという人もいる。そういうレイアウトが、ボタン操作一つでできるようなものがつくれればと思います。

最後に読者自身が読書方法を選択することができるシステム。画面上の文字をみる「オンスクリーン」読書、テキストデータを音に変換して読み上げるスソフトなどを使った「リードアウト」読書、そしてオンデマンド図書(大活字本)による読書がありますが、やはり「図書」による読書を確立しないと、本を読む楽しさは、半減する。寝転がって本を読む、電車のなかで本を読むということを考えると、本という媒体はたいへん優れている。オンデマンド印刷で、1 冊からでも本をつくることができれば、見えにくい人の読書の幅が広がっていくのではないか。先代の社長はそよくう話していました。

現在、全国各地のイベントなどにも参加して、どういうニーズがあるのかつかもうとしているところですが、やはり本を読みたいという思いは強い。ぜひ、みなさんと協力しながら、ビジネスとして成り立つような事業に育てていきたいと思います。ありがとうございました。
 
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いは、どこにあるのか。バリアフリーは、「身障者のために」という意味ですが、ユニバーサルデザインは、「健常者といっしょに」という意味合いになるそうです。
駅にエレベーターを設置するのは、バリアフリーで、そのボタンに点字表示をつけるのが、ユニバーサルデザインです。わかりやすいのは、シャンプーとリンスのボトルですね。シャンプーのキャップにはぎざぎざがついている。見えない人、見えにくい人も、あるいは目をつむっていても、触ればシャンプーだとわかるというユニバーサルデザイン。これは、花王が発明したのですが、特許はとらず、誰でも使えるようにと開放しています。
見えない人・見えにくい人が見分けるのに苦労するという、食品、調味料やクスリ。目薬を料理にかけてしまうといった失敗もあるそうですが、こうした分野でもユニバーサルデザインの開発がすすめられています。
住宅関係では、段差がないというのが「バリアフリー」ですが、車イスのままトイレに入ったりできるのが、ユニバーサルデザインです。非常口のグリーンのサインもそうですし、どこでも乗り降りできるバス、上下どちらにも動き、だれも乗っていないときは停止するエスカレーターもユニバーサルデザインです。
いま、大きい書店に行くと、ユニバーサルデザインコーナーが出来ています。私も、勉強し始めたのは数カ月前からですが、その発想は、これからのビジネスにも大いにプラスになるのではないかと思います。

●「元気の出る」フォーラムに

さて、先日の打ちあわせで、いま、元気のいい企業、元気のいい年代って、どこだろうという話になりました。
テーマパークでは、相変わらずディズニーランド。リピーターを呼べるからだそうです。元気な年代は、50 歳以上の女性。逆に元気のないのは、60 歳を過ぎたお父さんたち。たまには、「わしも旅行に連れていってくれ」というので「わしも族」とネーミングされている。

なぜこうなるのか。現役時代、週末はゴルフをやって夜は酒を飲んだくれていたからです。私も深く反省しています。DSF に参加する私たちは、「ミッション、パッション、ファッション」を合言葉に、元気の出る、人とビジネスのネットワークをつくっていきましょう。


  ビジネス&研究会テーマ選定



中間発表会までに大活字本50 タイトル納品完結

検討詳細・決定事項

@研究会テーマの具体的内容(最終成果をどのような形にするか)
 大活字本の残り50 タイトルの完結
 バリアフリー教科書の制作

A年間スケジュール概要 (中間発表、発表大会までの)
 中間発表会までに、大活字本50 タイトル制作・納品完結。
 贈呈先:名古屋盲人情報福祉センター、筑波大学附属盲学校

今回ご協力戴けるメンバーは以下の12 社
 1.鴻村氏(コームラ)
 2.片山氏(パイオニアメディアクリエイツ)
 3.山水氏(セントラルマイクロメーション)
 4.今村氏(富士リプロ)
 5.米田氏(日本工業社)
 6.渡利氏(みつわ印刷)
 7.鈴木氏(広工)
 8.林田氏(東京文久堂)
 9.河北氏(河北印刷)
 10.安武氏(熊本コピー)
 11.中西氏(中西印刷)
 12.多羅尾氏(相互印刷)
 
新しいビジネスモデルの発表にむけて

検討詳細・決定事項

@ビジネス活動報告
 New ビジネスの発表(XML にはこだわらない)
 バラツキの少ない内容にまとめるのが課題
  1.XML 利用事例(拡大文字)/東京文久堂
  2.Web &XML 印刷クロスメディア/コームラ
  3.ちびっ記拡大版/みつわ印刷
  4.インプラント支援サービス(通関業務)/開明社
  5.EXPROOF ICU /山縣印刷所

A各社のビジネスモデルを発表していく
 6月までに3回ほど発表していく発表大会は代表が発表
 
個人出版ニーズの掘り起こしを

検討詳細・決定事項

@個人出版ニーズの研究(掘り起こし)

 SF等の雑誌に広告を掲載し本を制作
 我々のサイドで雑誌の箱(タイトル)を決定し、本文の原稿を募集する。
 無償で本を制作するが、出来あがった本は、数冊単位で購入して戴くことにする(未定)

A年間スケジュールについては4月頃までに内容を決定
 6月:雑誌広告で原稿募集
 8月:まとめ
 10月:本の完成

B次回研究会開催
 4月中旬
 
クライアントを決めて提案活動

検討詳細・決定事項

@個別企業(クライアント)を決めて実際に提案活動を行なっていく
 現在、アプローチ先検討中。
 活動しながら、新しい印刷会社のビジネスを考える
  (1)アウトソーシングビジネスの研究
  (2)ISO1401 環境対応ビジネス

A年間スケジュール概要
中間発表での経過/発表大会でその成果をまとめる
 
成功事例は新世紀塾による営業マン育成など

検討詳細・決定事項

@研究会テーマの具体的内容
 1)ODP 市場開発
 事例発表/アンケート調査(カラーオンデマンド)
 2)営業力強化
 成功事例/営業マン育成(新世紀塾、新MPP )/ODP の営業方法

A年間スケジュール
 4月頃までに内容を決定
 6月:雑誌広告で原稿募集
 8月:まとめ
 10月:事例発表(アラジンイデア)

B次回研究会開催日時 メールにて後日メンバー間で決定


   













岩岡一浩氏 石井 昭氏
DocuTech60 をはじめとするゼログラフィをベースにしたオンデマンドプリンターは、年率20 %で市場を拡大していくと言われている。しかし、日本の主なユーザーである印刷業界からは、画質の低さ、品質の不安定さ、ランニングコストの高さなどが大きな問題点として指摘されている。

これからは、ほんとうに印刷を見据えて、商品開発、技術開発を行う必要があると感じている。

印刷の世界と、私たちが開発してきたレーザープリンターの世界には、大きな境界が存在する。とくに画質を左右する印刷物の網点技術とDocuTech の画像構造はかなり違っている。

レザープリンターは、くるくるまわる回転ミラーを動かしながら画像を記録して、同時に印字プロセスに情報を送る。そのため送り方向の解像度はどうしても制限があって、カラーで600dpi 、白黒で1200dpi というのが現状だ。

しかし印刷は、作像プロセスとプレス工程が独立しているから、画像信号を記録するところでは2400dpi や4000dpi という高解像度が可能。解像度が足りない横方向のパルス幅をアナログ的に微妙にずらしながら疑似的な網点をつくっていくアナログスクリーンという方法などが用いられている。

印刷の世界では、新しい網点技術が進化しているというなかで、ゼログラフィを使ったプリンターも、なんとか境界のむこうに入りたい、両者をつなぐような仕組みをつくりたいと考えている。

すでに、この境界を飛び越えようという動きもある。プリンターそのものの高画質化も課題ではあるが、そのシステムづくりも先駆けてやりたい。

なにが求められていて、どんな機能から優先的に開発していかなければならないのか。そういう情報をユーザーのみなさんからいただきたい。

[富士ゼロックスからのアンケート]


現状、印刷機とカラーDocuTech60 をどのような使い分けをしているか。
カラーDocuTech60 の問題点、不満点は、どこにあるのか。
次世代のものに対する要求とはどんなところにあるのか。

質疑応答

Q DocuTech を使った印刷物の見積作成時に問題になるのが、トナーの使用量や増密度。
簡単に割り出すことはできないか。

A デジタルデータを入力しただけでは、数値は出ませんが、出力見本をスキャニングすれば出ます。必要なときは、ゼロックスのサポートに連絡していただければと思います。仕組みはあります。

Q ゼログラフィを印刷機に近づけるのではなく、そのよさを追求することで市場を覆い尽くすほうがいいのではないか。

A ゼログラフィはどうしても小ドットの再現性が不安定。やはり印刷の網点技術は残るだろう。ただ100 %は無理にしても、ゼログラフィでメジャーな分野をカバーできるようにしたい。