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DSFとは
組織体制
会員要件
活動内容
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研究会の運営方法
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DSFが始まり、ちょうど5年目を迎えました。当初どちらかといえばユーザー会的な普通の講演会を行っていましたが、やはり積極的に勉強をしていこうということで、年次総会を行い活動方針を決めて、10月に発表大会を行うというやり方が定着してまいりました。この間、勉強のほうもいろいろな成果が出てきました。特にユニバーサルデザインの「大活字本」です。これは新聞などにも大きく取り上げられました。それ以外にもオンデマンド印刷による本の発行をサポートしようと、sf大賞なども試みてまいりました。今年もさらに新たな勉強テーマを見つけて、更なる発展を目指したいと思います。
オンデマンド印刷に関しては、いまさら皆様に言うべきことはありません。ただ今年の「個人情報保護法」は、今までの単なる拡大の段階からちょっと外れてきそうな様子も見せています。我々はゼロックスのユーザーなのですが、他社からもいろいろなものが発売され、その比較対象も問題になってきております。その中でこの会がまずオンデマンドに取り組み、我々がデファクトスタンダードとなり、我々のあとに道がつくと、これを目標としてきたわけですから、これをさらに押し進めて行きたいと思います。
去年の発表大会で、伊藤様の本を皆様に配りました。私はこれを読んで感動したのですが、この中で客観的・科学的という点が強調されていました。今まで中小企業はどちらかといえば人と人とのつ繋がりだけで勝負していたようなところがありましたが、これからはそれだけではいけないということが、この中にもよく書かれていました。我々がやってきた運動・活動というのは、この本に書かれていたことなのだと、私は非常に感動しました。今年も会が始まります。また次のスタートに向けていろいろ頑張っていきたいと思います。


この会では、新しいビジネスモデルや、先に向かっての様々な研究が行われているのですが、今年度もぜひ皆様の知見、あるいは将来に向けての研究を深めていただき、さらに事務局も全力でご支援をさせていただきながら、一緒になって成果を上げていきたいと思っています。
先日、テレビで大間のマグロを題材とした番組を見ましたが、たくさんの漁獲量を揚げ勝ち組と言われるところと、そうでないところがあると言っていました。その番組内で戦略的あるいは投資対効果を含めて、どのようにやっていくかという二つの事例が紹介されていました。過去は昔からの一本釣り、いわゆる自分独自のやり方が、やはり多かったようです。1年の間に3本か4本揚げれば、何年かで家が建つというのが大間のパターンだったといいます。しかし今は様変わりをして、ハイテク技術をいち早く取り入れて活用している船が勝ち組になってきているといいます。昔からのやり方では、漁獲量は限られてしまうという訳です。新しい技術を積極果敢に取り入れることは、最初はたぶん難しいハードルもあったかと思います。最初は投資負担が大きいのですが、リターンも大きい。新しいやり方はどんどん進歩し、大きな差がついてきているというのは、大間と同じように私たちのビジネスにも当てはまると感じました。私どものプロダクション事業部のビジネスも全国展開をしておりますが、これからまさしく皆様と一緒になって、先広がりの道を築き上げていきたいと思っております。
ちょうどこの3月から、私どもでもオンデマンドのビジネスをさらに力強く推進する武器が登場してまいります。そしてこの武器の新しいビジネスの領域や活用の仕方を、皆様のお力をお借りして考えていきたいと思っております。またこの1年、事務局として精一杯努力させていただきますので、よろしくお願いいたします。


私たちは、いかに営業を科学的に行うかということをテーマに、毎年活動しています。実際には、メンバー各社が新しいお客様を開拓する際の状況を披露し、それを具体例として研究しています。昨年は自動車ディーラーにアプローチしたのですが、今年はまだ具体的には次の候補は上がっていません。一度伊藤様に講義をお願いし、その上で皆様に全く新しいお客様を開拓していただき、その結果をこの1年間で何らか形として出したいと思っています。
cvmを活用したビジネスソリューションということで、その実践論ですが、当初この研究会は新規開拓を目標として立ち上げ、先にも申しました通り、去年は自動車業界をターゲットに活動しました。今回はすでに決まった業界ということではなく、参加者各社が自分のやりたいところを1社取り上げて、その攻略プランを策定するということを考えています。まずそのためにスケジュールを立てました。第1回は3月9日、これは各社がいまお話した攻略先を選定して持ち寄ります。できればその攻略先の状況をある程度調べ、皆様に説明したいと思っています。もう一つは、ゼロックスの伊藤様と林様に前もって講演をしていただきたいと考えています。そして本日は、その前段階として皆様に3月9日までに伊藤様の本と、林様のレジュメを読んでいただくというホームワークを追加しました。そして第2回が5月18日。これは中間発表の前に、再度皆様の途中経過を発表していただくことにしています。それから中間発表が6月にありますので、そのあと第3回を9月14日、全国大会の前に再び中間発表をしていただき、最終の全国発表のときには、各社が全く新しい取引先との商売を開始するところまで持っていきたいと思っています。


二次元バーコードは去年で終結しました。そして今年はスタンダードDBの何をやるのかという事ですが、ゼロックス様から1to1やバリアブルなどが良いのではないかと助言をいただき、そこから先の何のDBを使うかということをメーカの方を紹介していただきながら、自分達で作ろうと考えています。皆様各社なりのDBをお持ちですから、いろいろなアイデアを持ち寄り、悪いところをなくして新しいDBを作りあげようと考えています。今年いっぱいで皆様からある程度の出資をいただき、作りあげ皆様で共有しながらまたカスタマイズしていくというような形を取りたいと思っています。
スタンダードDBを我々でつくりあげようということで、14社の方に集まっていただきました。方向性としては今のところまだ決め込まず、全員でいろいろな問題点を抽出しているところです。皆様いろいろなDBを使い、バリアブル・プリントをやっていらっしゃると思いますが、その中で困っている部分を逐一出していただき、こんなDBがあったらいいなというものをまとめあげた後、メーカへ、例えばプリントショップメール様、モリサワ様、シンプルプロダクツ様、エーシス様、デジタルコミュニケーション様などに依頼し、こういうものを作ってもらえますかということをやってみようかというのが一案です。また、その前のデータを受け取ったクリーンナップの段階が問題だという意見も出ましたので、そちらも例えばcsvで受け取ったものをいかにきれいにしてDBの中に流すかという案の以上二点をとりあげ、これから研究を進めたいと思います。6月まで毎月1回ずつ研究会をやっていきます。そして6月までには発注寸前ぐらいまでに持っていき、10月には完成させるぐらいの気持ちで取り組んでいきたいと考えています。


sfaとは、営業や経営をどうしたらいいかということ。つまり経営とはどういう事かということになると思います。しかしその経営論や理論、isoなどに行く前に、精神論・筋論を勉強すべきだと考え少し述べさせていただきます。
「経営の心理と改革」。経営にも心理がある。倫理に基づいて仕事をする限りは必ず成功する。そして経営の心理とは何か。社会のお役に立つということであり、利益の追求と社会貢献である。この普遍的な心理の追求こそが企業活動そのものである。また、経営者には、腹に据える信念が必要である。信念がないと軸足が定まらず、迷いが生じ、情報に振り回され、時流に乗ったつもりが流されて、それが改革であるという錯覚に陥る。これは松下幸之助の語録です。そして改革とは企業の本来の姿、すなわち原点に戻ることであり、まさしく心理の追求に他ならないと言っています。このことを理解した上で、いま流行のISOやBS7799、Pマーク、個人情報保護法、e文章法、eジャパン、それから経営品質書、コーチングなどの理論を取り入れるべきだと思っています。また理念というものは本来、創業者の思いや環境、会社のdna、歴史などが自然発生的にできあがり、これが社員に浸透したものだと考えています。
こういうことをわかった上で、本題の営業を科学化し組織で動く、営業の支援ソフトをリリースしました。ネーミングは「ささき部長」。この佐々木部長というのは当社の営業部長の実名で、商品名は平仮名にしています。このソフトは、営業の情報を共有し営業を均一化する、その仕組みをつくるということで、営業情報と顧客情報と見積もりがリンクされています。この「ささき部長」はできたばかりなので、今度の中間発表と全国大会で改めてリリースしたいと思います。これは我が社で開発し印刷会社向きに作ったものですから、できれば何社かに協力をお願いし実際に使っていただいて、ご意見を聞きたいと思っています。


去年は1社1人で活動してきましたが限界があり、降下してきているような感じがしていました。しかし今年は6社に参加していただけましたので、実際のビジネスで形となり、皆様に喜んでもらえる商品を目指していこうと考えています。カラーODPに関しては、やりつくしたという状況がかなり見受けられるのですが、実際にやったことがあるとか、一度やったがうまくいかなかったという、そのような失敗作を一度各社ですべて持ち寄って、それを評価するという逆の発想をしてみようと思っています。
それは何故かと言いますと、各社いろいろとやってみたが何故うまくいかなかったのか、どこまでやったのかという苦労した作業を分析・研究し、実際にそれがビジネスにならなかった理由を突き詰めれば、新しい切り口、突破口が見えてくると考えているからです。そのような面を踏まえて、ターゲットとしては一般大衆向け、例えば美容院やゴルフ場などの小売業向けの商品を開発したいと思っています。商品的にはどのような形になるのかは、まだ分かりませんが、実際に失敗した結果を把握できれば、新しいビジネスが展開できるのではないのかと思っています。
予定としては3月には分科会はやりません。4月に失敗作を持ち寄って、そこで検討・評価をします。それから5月、6月には中間発表という形である程度の製品化まで持っていこうと思っています。実際の最終目的としては、1社でも良いので、商品が売れたというところまで持っていきたいと考えています。皆様がやっているような大きなビジネスにはならないとは思うのですが、とにかく実績づくりというか、こういうビジネスがあるんだなというところまでは持っていきたい。10月に製品化したものが、納入実績というかたちで発表できれば幸いだと思っております。


この研究会の目的は、やってみて失敗してもかまわないという事だと思っています。会社の仕事で失敗は許されないですが、ここは研究会ですから、ODPの分野で我々のデファクトスタンダードを作っていこうと試みることが最も大切だと考えています。通常、研究会と称しても偉い先生の講演を聴いて、後は懇親会で飲んで終わりという会がほとんどです。ですからこの研究会では必ず参加していただき、何か発言をして帰っていただく。行って、しゃべって、やって帰るということです。そして、この会は富士ゼロックスのユーザーですから、富士ゼロックスに関しては最新の情報が入ってきます。iGen3は、去年のこの会のときにすでに話が出ていました。本日もDocuColor 8000の情報がありました。これからも、富士ゼロックス様には一歩先の情報提供をお願いいたいと思っています。
次にプライバシーマーク、つまり個人情報保護に関する企画の話ですが、4月1日からほとんどの業者が個人情報取り扱い事業者となります。しかし、我々がやろうとしている1to1マーケティングは、実は個人情報保護法と相入れないところがあります。特に問題なのが目的外使用の禁止というものです。例えば本来アンケートで集めたデータを使って、DMを送ってはいけませんということです。いったい何がよくて、何が悪いのか、いま一つ分かりづらいので取りあえず研究することになりました。まず第1回までに、皆様の企業でお困りの事例をたくさん集めていただき、コンサルタントを招いて討議しようと考えています。そして10月の発表大会には、DSFの個人情報保護ガイドラインを作り、1to1ビジネスの展開方法を見据えていきたいと思います。ビジネスには直接繋がらないのですが、少なくともDSFのメンバーには法律に沿ってしっかりと活動をしていただきたいと思っています。


今年は大活字本ということにこだわらず、いろいろな方面のユニバーサルデザインがようやく世の中にも広まってきましたので、これを全般的にやってみようかと思っています。大活字は何回も説明していますので、暮れの発表会の時にはちょっと変えようかと思っています。今年は筑波大学盲学校の校長先生とお会いし、全国の盲学校に青空文庫の普及をprしますというお言葉をいただきました。盲学校には事務局にある青空文庫を寄付しまして、さらに要望があった場合は有料で印刷したいと思っています。
ところで毎日新聞に、毎日ユニバーサロンというコーナーがあるのですが、この編集長の岩下様、この方は全盲の方なんですが、毎日のように私にメールをくれます。そして1ヵ月に1回ずつシンポジウムをやっており、全国から毎月のように参加する方がいらっしゃいます。雑誌社の方ですとか、新聞社の方、それから福祉に関係している人、その中にはビジネスに繋がりそうな方も何名かいます。また、たまたま銀行の経営者のメンバーに一回講演を頼まれて行ってきたのですが、そこに設計事務所の社長がいまして、その方から伺ったところ団塊の世代がリタイアし、家を建て替える場合にユニバーサルデザインの希望が多いそうです。いろいろな所でユニバーサルデザインが話題になってきました。高齢化社会の中で、ユニバーサルデザインが何なのかという話もいろいろ出ています。現実に例えば足の不自由な方ですとか、それから目だけではなくて耳の不自由な方ですとか、いろいろな人の話が出ていますので、今年は大活字にこだわらず、もうちょっと幅広くユニバーサルデザインの話をまたできるように、暮れまでにいろいろと情報を集めたいと思います。福祉ということもありますが、何らかの形でDSFのメンバーの皆様にも関わり合いになっていただき、DSFの名前が広がればなと思っています。


昨年からNPOで活躍している皆様の思いや気持ちなどを、オンデマンドで本にできないかといろいろ仕掛けをしてきました。その結果NPOと繋がりが生まれ、そのNPOのネットワークによって、愛知万博の正式プログラムの一つとして、「出版大賞」が認められました。
今回の出版大賞は「アースディ環境出版大賞in愛・地球博」とネーミングされ開催されます。これはいまの時点で、正式に愛知万博のプログラムの一つとして認定されています。主催は、アースディ環境出版大賞実行委員会が行います。後援として環境省が決まり、文部科学省はいま申請中です。あと日本経済新聞社さんも後援していただけると思います。特別協賛として、富士ゼロックス様とニフティ様、それから株式会社サンジョルディ。サンジョルディという会社は、この出版大賞を特別協賛するために古川さんが立ち上げた会社です。いまのところ三つの特別協賛および、もう一つぐらいどこかの大学や、あるいは中小企業の協賛をいただける可能性があります。ゼロックス様は愛知万博の後援はしないという方針が決まっていたらしく、いま森部長を中心にゼロックス様の上層部に稟議が上がっていると聞いております。まだ正式に決まったわけではないのですが、予算としては400万から500万ぐらいで開催されると思われます。
アースディ環境大賞、愛・地球博ブログ大賞は、賞金と同時に出版される可能性があります。この賞に対して本としての出版です。さらにオンデマンドでも作るということになります。募集期間や受賞発表など、いろいろと大切なことが決まりつつあります。大切なところを古川様にお話していただきます。この企画は最初から古川様にご相談しながら立ち上がってきたもので、古川様は出版社の代表をし、同時にレインボーというNPO法人の理事をされています。


愛・地球博は、歴史上最も大きな環境イベント、環境保護に関する地球的なイベントです。これほど大きなイベントは歴史的にもありません。そこにDSFが関わることは、非常に意味があると思っています。ただ実際に地球博に関わって、どのようなメリットがあるかという事ですが、それはオンデマンド印刷によって出版のイメージが変わるきっかけになることです。出版の夢が叶わなかった人でも、オンデマンドで出版が可能になると認知されることです。それがこの地球博のブログから始まると思っています。ブログは、日本でもインターネットの利用者の間で大変なブームとなり、今年はさらに利用者も増えて、ブログ日記を綴ったり新しい文化が急速に普及しています。
今回、地球博にはブログ大賞というものがあり、出版大賞の表彰日に地球博の関係者を中心にブログの書きこみが始まります。地球博のテーマ、あるいはこの大賞のテーマに沿った日記をその日から書いていただき、それがブログという形となって、どんどん伸びていく。また大きな地球博の環境出版大賞中心とするムーブメントが、ブログを中心に展開し、そのブログが今回の協賛によって、非常に簡単に本になるということが知れ渡っていきます。そのサービスを提供しているのがDSFであるという情報を、環境出版大賞のサイトにバナーとして入れ、皆様への入り口ができるような流れを作りたいと思っています。
告知される規模ですが、ニフティで500万人の会員、そしてNPOの約4,000団体でトータル1千万人くらいにインターネットを通して告知されます。1,000万人に告知された先で、仮に地球博に絡んだブログを作る方が数十万人出ると考えると、今度はそこから本を作ろうという人がどのくらい出るか・・。そのあたりを価格的にも魅力があって、こういう本だったら作ってみたいという流れを、ぜひみなさんと一緒に実現できればと思っています。


根間印刷株式会社
こういった会に参加させていただくのは非常に名誉なことだと思っております。皆様からご指導を承り、一所懸命頑張って参りたいと考えておりますので、これからよろしくお願いいたします。
共立速記印刷株式会社
これからdocument service forumに参加させていただき、新しいコラボレーションを含めて、色々な研究をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
株式会社翔コピーセンター
沖縄から参加させていただくこととなりました。今後とも是非お見知りおきをよろしくお願いいたします。
株式会社トーチョウ
以前からこのdsfは拝聴していまして、弊社ぜひ参加させていただければと思っておりました。この会の一員となって色々と勉強・研究をし、皆様のお力になれたら、そして皆様からご指導をいただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
写真左から
・根間印刷株式会社 printech事業部 部長 常務取締役 根間 康輔 氏
・共立速記印刷株式会社 生産管理部 部長 大迫 一豊 氏
・株式会社翔コピーセンター 情報システム部 取締役 部長 伊是名 弘之 氏
・株式会社トーチョウ 取締役社長 横山 明夫 氏