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 会長として5年が経ちました。私が京都なのもあって、第1回目の大会は京都でやらせていただき、そこで大体の形ができあがってから、翌年は熊本、一昨年は箱根、去年は岐阜と、今年で5回目となりました。全国を持ち回りで開催してまいりましたので、この形式はこれからも続けていきたいと思っております。
 最近、いよいよ景気も良くなってきて、「機械が無い」「全部売切れです」という話もぼちぼち聞くようになりましたが、やはり何もしなければ出ませんね。先日、1980年代にどうしようもなく落ち込んだGE(General Electric)を回復させた、前会長ジャック・ウェルチの話を読みましたが、特別に画期的な事が書いてあったわけではなく、地道に、着実に、良いこと思うことは片っ端からやって、悪いと思ったことはやらない、ただそれを20年間地道にやってきたということでした。
 ですから、我々もDocuTechという画期的な物は持っていますけれど、努力を重ねてこそ初めて新しい商品ができ、他よりも抜きにでた商売になるわけです。DocuTechを持っている会社はたくさんありますが、我々はこの5年間、色々な試みをして、成功もあれば失敗もありました。失敗しても良いではないか、というのがDSFのコンセプトの一つでもありますので、これからも大いに失敗を重ねていきながら、この景気を絶対に捕まえたいと思っております。
 この10年間で知っている会社もずいぶん潰れました。京都では戦後の印刷工業組合長を務めていたような大きな会社が8社ありましたが、その内5社が潰れ3社しか残っていません。そんな厳しい10年間を、我々は生き残ったのです。ですから、大いに自信を持ち、これからも勉強し続け発展して聞きたいと思っております。


 今回は第5回目という事で、節目の会になると思っております。昨年は岐阜で台風が直撃に近い中で開催いたしましたが、今年は天気も良く安心しております。
 この夏に子どもを連れ、北海道の旭山動物園に行ってきました。というのも、この旭山動物園は上野動物園や天王寺動物園、東山動物園といった全国の大きな動物園を凌駕し、入場者数がナンバーワンになったという動物園で、何故ナンバーワンになれたのかを自分の目で確かめてみたい、という思いもあり行ってきました。さぞかし素晴らしい入り口や仕掛けがあるのかと思っておりましたが、塗装も剥げていたり、土がむき出しになっているような場所もあり、整っているというより、非常にローカルな印象でした。動物もアザラシやペンギン、シロクマといった他の動物園と一緒でしたが、水中にいる動物を横や下から見られるような通路があり、他の動物園とは違った角度から動物を見る事ができたのが、大きく違った点です。
 つまり、動物の見せ方が違うだけで、それが来場者にとって大きなサービスとなり、価値となるという事です。さらに、リピーターや口コミでさらに来場者が増加しているというのが現状のようです。
 同じものを扱っても、やり方、工夫次第で勝ち組と負け組が出る。これは私達のドキュメントサービス事業でも同様な事が言えると思っております。弊社、富士ゼロックスのサービス事業が現在、旭山動物園のようにできているかと言いますと、残念ながらまだまだ足りない部分が多くありますが、お客様にどういった形で価値を提供できるか、ということを研究しながら進めていきたいと思っております。会員様、企業様には、今後ともご支援ご協力を賜ればと思っております。


 今回初めて参加する方もいらっしゃいますので、今回は時系列にてご説明させていただきます。ODP出版ニーズ研究会を始めた当初は、出版社の方々に集まっていただき、オンデマンド印刷での出版をご説明したことがありましたが、1,000円の本を100冊作ってもビジネスとして成立しないと一蹴され、一件も仕事に結びつきませんでした。「オンデマンド印刷は出版社にとって、新たな収益になる可能性は本当に無いのか?」と疑問を持ちながら、最初の失敗をここで経験しました。
 この失敗が元で「出版社様と仕事ができないのであれば、自分が出版社になってしまおう!」という単純な発想ではありますが、ドキュテックSF賞なるものを立ち上げ、未発表の作品を集めて、オンデマンド印刷で本を作る事に挑戦しました。宣伝をしたかいもあって作品は集まりましたが、出版社が持つような専門知識や出版に関する手続き、差別用語等の出版する上での注意事項などもあり、出版は難しいのも分かりました。更なるこの失敗で「我々の技術、オンデマンドに特化したやり方は無いのか?」と考え始めました。
 結論としては、出版社の逃した仕事を拾ってビジネスにするのは、非常に難しいという事でした。この時点で既に2年の時間が過ぎてしまっていて、失敗続きの苦悩の時代です。ここで発想の転換をしました。今までのやり方はやめよう、既存のやり方で仕事を拾うのではなく、自分たちの力でニーズを掘り起こそう。しかし、今までの2年間を無駄にしちゃいけない、SF賞で作品が集まったのは事実だし、本を出したいと思っている人は必ず居る。その市場はどこなのか、どうやって展開するのかを悩み抜き出てきたのがNPOです。
 NPOの人々は多くの思いやメッセージを持っているはずだ、彼らの思いを書籍にしてビジネスにできないか、という事を、さんが出版の代表とNPO法人レインボーの理事を兼務なさっている古川氏にお話をし、提携する事となりました。そして、レインボーが中心となってアースデイ環境出版大賞を立ち上げるに至りました。この話をNPOで広めていただいている時に、名古屋のNPO団体に愛・地球博の関係者がおり、結果的に「アースデイ環境出版大賞 in 愛・地球博」にレベルが上がっていきました。実はこのあたりで私の役目は終わってしまいまして、あとはレインボーの方々が中心となり動いておりました。
 大賞の結果は、約30点の作品が集まり、白銀竜吉法師氏の「1000人になった人類」が大賞受賞となりました。富士ゼロックスやソニー、ニフティからも協賛をいただけて、新聞の発行や賞金を出すこともできました。また、賞に漏れた人にも1冊ずつ自筆の作品本をプレゼントしたところ、著者本人から注文がくるようになり、現在、受注するごとに随時印刷をしている状態です。そして、著者本人からの注文のリピート率は非常に高く、ビジネスになると考えて立ち上げたのが、地域通貨で本の出版が可能な「NPOブックス」というサイトです。
 「NPOブックス」は10月11日にオープンし、サイトオープン合わせて130件のプレスリリースをしました。さらに、3000件の有料アドレスを使用しメールの発信や、6万件のNPOへのメール配信を始めています。このサイトでは印刷の申し込みがくると、始めの4冊は無料で作ります。その内1冊は著者本人に、1冊は国会図書館へ、1冊はAmazonへ送り、登録後にはAmazonからの購入も可能になります。始めに無料で作って、どの程度リピート注文が来るかという部分に関しては、正確な数字はまだありませんしリスクもありますが、今後面白い展開になると思っております。オンデマンドニーズ研究会という形では今回で一応終了と考えておりますが、また何か新しいものを作り、発表する機会があればと思っております。

アースデイ出版環境大賞大賞受賞作品
白銀竜吉法師著
「1000人になった人類」
NPOブックスホームページ
URL:http://www.npobooks.jp/


 個人情報保護法の指摘に向けて、ガイドラインを作成いたしました。策定に関しては富士ゼロックスの広森様に多大なアドバイスをいただき、Pマーク取得のコンサルタントもお願いしております。
 個人情報保護法は法律なので、知らないでは済まない時代になってしまいました。罰則として損害賠償も発生いたしますし、損害賠償を支払えば済む、という問題でもなくなっていると思います。そうならないためにも、まず「個人情報の安全確保」である漏えい・改ざんの防止は急務ですね。ちなみに、損賠賠償の相場としては、1件につき1万円だそうで、100人漏れたら100万円、1万人漏れたら1億円になってしまいます。我々中小企業では、漏えいを起こしたらひとたまりもない、なんてことも十分ありえる話だと思います。
 次に重要なのが「第三者流用の禁止」ですね。対象者の承諾を得ず他人に渡さない。今までは、「弊社にこういうデータがあるので、御社のマーケティングで利用してはいかがでしょうか?」という話も割と聞きましたが、これも当然禁止です。
 そして、「個人情報取得の正当性確保」です。目的を明示して取得し、その目的以外には使えない。ということです。現在はどんな形式であれ、住所や氏名等を書いたり入力する場合は、必ず使用する目的の記載がありますね。この記載が無いのも法律違反になります。大まかに言うとこの3点です。この3点を抑えないと法律違反になってしまいます。
 これをうちは守っています。という証になるプライバシーマークですが、JISQ15001よりも取得が難しく、時間とお金もかかります。うちも2月に申請を出して現地調査も入ったのですが、まだです。ですから、少なくともDSFの会員でこれだけは守りたい、これを守っていれば滅多なことにはならない、というのを目指してガイドラインを策定しましたので、本日をもって制定ということにしたいと思います。
 内容に関しては、可能であればプライバシーマークやISMS、BS7799の取得。もしくは、JIS Q 15001標準への適用を目指すとしておりますが、ISMSの取得となると会社の改装やビルの建て替えまでやらなければならない場合もありますので、プライバシーマークの取得を目指すのが良いと思います。DSF会員は目指してください。
 これはプライバシーマークの取得に限らず、明日にでも実行していただきたいのですが、会社ごとにプライバシーポリシーを策定して、ホームページなどへの掲示です。最近は大抵、会社のホームページには記載されていますね。今回のガイドラインに印刷業界向けにアレンジした個人情報保護方針を載せてありますので、自社に応じて変更して載せていただきたいです。ただ、掲載するからには守らないと逆に自体が悪化することもありますので、掲載する以上は掲載内容を守ってください。
 次には教育ですね。情報漏えいのほとんどは内部からです。外部からハッキングされたり、会社に忍び込んで情報を盗んでいくような話はあまりないです。特に多いのはアルバイトが持ち出すという例が多いですね。この場合も持ち出した本人は当然ですが、管理がしっかりしていなかった会社にも責任があるわけです。盗まれた場合は盗まれた側が悪いということです。それを防ぐためにも、従業員に「重要なデータを扱っている」と認識させる事が大切ですね。
 そして今回、最も時間を費やした問題が、持ち込みデータが違法だった場合はどうするか?という話に尽きました。DSFとしては (1)同意を得たデータであるかどうかを顧客に確認する。 (2)確認できない場合は事情を聞く。 (3)違法性がある場合は忠告する。 としました。中には「余計なことは言わずに印刷してくれ。」というような事を言ってくるクライアントもいるかと思いますが、今後の事も考えますと、そのようなクライアントとは距離を置くほうが得策ではないでしょうか。
 強制ではありませんが、DSFではこのガイドラインを活用して自社で考えていただき、DSFの中からは1件も漏えい等が発生しないようにと願っております。

DSF個人情報ガイドライン
1. DSF会員は、個人情報取扱事業者であるか否かにかかわらず、個人情報保護法その他、これに関連する法令に従う。
2. DSF会員は可能であるならば、プライバシーマーク又はISMS/BS7799の取得、もしくはJISQ15001標準への適用をめざす。
3. DSF会員は、2.を満たせない場合でも以下は最低限遵守する。
3-1. 会社毎にプライバシーポリシーを策定し、ホームページなどに掲示する。
3-2. 従業員には個人情報保護に関する教育を行い、誓約書をとる、もしくは個人情報漏洩に関する罰則規定を定めた就業規則を定める。
3-3. 対外的な個人情報の受け渡しには、受け渡しを証する文書を交付する。
3-4. 個々の個人情報を取り扱える取扱責任者と担当者を決めておく。
3-5. 紙文書および、可搬電子媒体による個人情報保管にさいしては施錠保管を励行する。
3-6. 重要な個人情報の電子的保管に際しては、サーバー保管か、それに準ずる取扱いを行う。
3-7. ノートパソコンなどの可搬コンピュータに原則として個人情報を保管しない。やむをえず保管する場合は、セキュリティに充分配慮する。
3-8. 情報主体(収集対象者)から直接収集する個人情報については、目的を明らかにし、訂正・削除に応ずるなど、確実な対応をする。明示的本人同意(オプトイン)を原則とする。
3-9. 顧客(委託元)との間で、顧客保有個人情報の訂正・削除等の取扱について、あらかじめとりきめておく。
3-10. 顧客から預かった個人情報を、協力会社に再委託する場合は、再委託先と誓約書、覚書等を取り交わし、本ガイドラインに沿った措置を再委託先にも要求する。再委託会社の再々委託については、必ず自社の同意をとるよう契約する。
3-11. 個人情報の運搬に当たっては、運送会社とも輸送、受け渡しなどについて取り決める。
3-12. 顧客の仕事が終了、または契約が満了した場合は、ただちに個人情報を返却、もしくは廃棄・消去する。返却しない紙文書、可搬電子媒体は、消去ツールなどを使って読み取り不可の状態にするか、物理的に破壊する。電子データは、確実に消去する。
3-13. 印刷工程におけるポジ・刷版・印刷見本・ヤレ紙は、盗難や持ち出しの無いように管理する。
4. DSF会員は、顧客(委託元)の持ち込みデータは情報主体の同意をえたものであることを顧客に
確認する。確認できない場合は、事情を聞き、それを利用することの危険性について充分告知する。または、法律違反とならないような対策を提案する。
5. DSF会員は、顧客(委託元)に個人情報保護について説明するために、個人情報保護法およびJISQ15001に熟知した社員を一人は育成する。もしくは外部にコンサルタントを委嘱する。


 前年度までは新企業攻略研究という名称で、3社で新規開拓を研究し、実際に取引先が増え、オンデマンド印刷から、社内報まで新規に受注できたケースもありましたが、本年度からは開拓方法を更にパワーアップしようということで、C.V.M(カスタマー・バリュー・マーケティング)を導入して、顧客のビジネスモデルを理解し、単なる印刷その他製品の提供というだけではなく、ビジネスパートナーとしての継続的な営業活動を目指す、という目的になったわけです。
 今年はこの活動に同意をいただき、8社が参加となりました。勉強会では富士ゼロックスの伊藤様や、林様に講師を勤めていただき、C.V.Mの理論のみでなく本格的な営業活動を通じて勉強をした結果、新規受注にこぎつけた会社もありますし、また、受注の可能性が高い会社もございます。私共が出会ったある企業は、超大手2社の内1社とは基本契約を結び、最終的にはお客さまが「なんとか発注を考えたい」というようなお話もいただける状況になっております。
 現状は単なる通過点で、到達点だとは思っておりませんので、これから一層メンバー同士で勉強し、目を見張るような結果が出せるように努力し続けたいと思っております。
 C.V.Mは単なるビジネスツールではなく、お客様との関係強化、顧客満足度の向上に繋がる営業の基本理念と言えるものであって、お客様と運命共同体を作っていくというようなことを、我々は目的としたいと思っています。ですから、来年度も分科会を継続し内容をブラッシュアップして精度の高いものにしていきたいと思っております。


 C.V.Mは河北リーダーがお話しくださった通り、お客様とのリレーションシップを基盤として、お客様のビジネスモデルを理解した上で、共に価値を創造していくというもの。ですから、長期的な視点に立って取り組まなければ、当然強みは気づけないと考えております。しかし、新規窓口の開拓であったり、未開拓業界へのアプローチに長い期間はかけていられませんので、私としてはやはり3ヶ月。長くても半年以内に開拓できなければ、アプローチの方法が間違っているのではないか?と振り返えるようにしております。
 実際の開拓を具体的にお話しますと、昨年開拓しました百貨店は、ご提案を続けましたところ「販促会議へ出て欲しい。」とのお話もいただけました。紳士服のDM制作は昨年から継続しておりますが、その他にもテレビCM製作や、紳士服以外のDM案件の受注へと発展することができました。当初考えていたルートとは違いますが、結果として受注・継続を実現できたと考えております。
 そして、本年度から着手したのが葬儀業界です。弊社で調査しましたところ、葬儀業界は見積もりが非常に不透明で、何故この金額になるか分からない、といったイメージがありました。それを払拭してクリーンなイメージ戦略を打って出ることで、他社との差別化を図ってみてはいかがですか?といった提案を何社かにしましたが、全ての会社様で一蹴されました。ここで「しかし、この部分は課題として残っているのではありませんか?」と粘り強くお話しましたところ、「もう一度、提案をしてくれないか。」というお言葉をいただくことができ、現在再提案をし、先方でご検討いただいているところです。
 また、葬儀屋様に出入りしているお花の会社様もご紹介いただけ、デジタル関連の案件を新規受注することにも成功しました。紹介していただけるということは、我々に対して、頭ごなしに否定をしているわけではない、という事でもあると思っておりますので、新規受注を目指して、諦めないで継続・フォローをしていきたいと考えております。


 おかげさまで今年度も筑波大学附属盲学校への寄贈が終了いたしました。これは手前ごとになるのですが、弊社が今年で創立40年を迎えまして、これに合わせて40タイトルを追加して寄贈いたしました。「これからも弊社が続く限りは、寄贈を続けさせていただきます。」ということをもお約束して参りました。
 寄贈時に図書館内も拝見したのですが、大活字文庫が非常に良いということで、今までの文庫本と置き換わってメインの棚に置いていただいておりました。反応としても一番人気があるそうで、返却が遅れる事あるみたいです。また、前回は表紙をColor DocuTech 60や60Vで刷ったのですが、今回はDocuColor 8000で刷りましたところ「非常に見栄えが良いので、次からはこれにしてください。」という要望もいただきました。筑波大学の他にも全国で70校(下記参照)にも寄贈していますので、これから需要が増えて注文を受けることもできるかなと思っています。
 今までは大活字文庫として活動しておりましたけれど、これからは「ユニバーサル文庫」と名前をつけて、DSFの活動と一緒にこれからも続けて行こうと思っております。

ユニバーサル文庫寄贈学校一覧
【北海道地区】
1.北海道旭川盲学校
2.北海道帯広盲学校
3.北海道札幌盲学校
4.北海道函館盲学校
5.北海道高等盲学校

【東北地区】
6.青森県立盲学校
7.青森県立八戸盲学校
8.岩手県立盲学校
9.秋田県立盲学校
10.宮城県立盲学校
11.山形県立山形盲学校
12.福島県立盲学校

【関東地区】
13.茨城県立盲学校
14.栃木県立盲学校
15.群馬県立盲学校
16.埼玉県立盲学校
17.埼玉県立熊谷盲学校
18.筑波大学付属盲学校
19.東京都立文京盲学校
20.東京都立久我山盲学校
21.東京都立葛飾盲学校
22.東京都立八王子盲学校
23.千葉県立千葉盲学校
24.神奈川県立平塚盲学校
25.横浜市立盲学校
26.横浜訓盲学校
27.山梨県立盲学校
28.長野県松本盲学校
29.長野県長野盲学校

【北陸地区】
30.新潟県立盲学校
31.新潟県高田立盲学校
32.富山県立盲学校
33.石川県立盲学校

【東海地区】
34.静岡県立盲学校
35.静岡県立沼津盲学校
36.静岡県立浜松盲学校
37.愛知県立名古屋盲学校
38.愛知県立岡崎盲学校
39.岐阜県立岐阜盲学校
40.三重県立盲学校

【近畿地区】
41.福井県立盲学校
42.滋賀県立盲学校
43.京都府立盲学校
44.和歌山県立和歌山盲学校
45.奈良県立盲学校
46.大阪府立盲学校
47.大阪市立盲学校
48.兵庫県立盲学校
49.兵庫県立淡路盲学校
50.神戸市立盲学校

【中国・四国地区】
51.鳥取県立鳥取盲学校
52.島根県立盲学校
53.岡山県立岡山盲学校
54.広島県立盲学校
55.山口県立盲学校
56.香川県立盲学校
57.愛媛県立松山盲学校
58.徳島県立盲学校
59.高知県立盲学校

【九州地区】
60.福岡県立福岡盲学校
61.福岡県立北九州盲学校
62.福岡柳河盲学校
63.福岡県立福岡高等盲学校
64.佐賀県立盲学校
65.熊本県立盲学校
66.長崎県立盲学校
67.大分県立盲学校
68.宮崎県立盲学校
69.鹿児島県立鹿児島盲学校
70.沖縄県立沖縄盲学校


 我々は受注業ではありますが、受け身産業ではないので、積極的に営業を進められる営業力が重要であります。そのためにも、このSFAをちゃんと作り上げることが重要になっております。
 SFAの状況ですが、営業情報データベースシステムの導入を弊社でテストケースとして動かしてみました。実際動かしてみると、定着が難しかったり、運用自体が効率的にいかなかったりと、問題・課題に直面いたしました。これは、システムありきで考えてしまっていたところが問題で、営業プロセスの改善を行った上でシステムの導入をしなければならない、という結論に至り、まずは営業プロセスの改善を、ということになっております。
 改善にあたっては、営業プロセスの可視化のための「営業プロセスの棚卸し」と「必要なツール・スキル知識の棚卸と整理」を行いました。これは富士ゼロックス社のロールアンドプロセスという理論を利用させていただいております。営業プロセスの棚卸しでは「プロセス管理の重要性」「営業活動の可視化」「R&Pモデルの作成」を行い、売れる営業の行動パターンやプロセスを洗い出し、会社全体の営業標準化、営業力アップを目指します。必要なツール・スキル知識の棚卸と整理では「ヒアリングシートの作成」「顧客別年間スケジュールの作成」「コミュニケーションスキルの習得」「顧客の業務知識を習得」「提案書データベース作成」を行い、営業に必要な知識やツールの取得を目指します。これは今年度の活動として実施中です。
 来期はロールアンドプロセスによって得られた手法やツールを正式導入し、1年間営業をしようと考えております。その結果を来年この場で発表できればと思っております。


 スタンダードDB研究会ですが、結論から言いますと決定できなかった、というのが最終結論です。今までバリアブルプリントのソフトでピタッとくるものが無かったので、それならば我々で開発してしまおう。というのがこの研究の発端でした。そして、皆様にどのソフトが現状使いやすいかのアンケートを取ったところ「プリントショップメール」が一番良いけれど、それを補うことのできるソフトはないか?という事になり、モリサワの「MVP」とスパイシーソフトの「SpicyLibraCS」も含めて、この3つのソフトをカスタマイズができないかを研究することにしました。
 ソフト開発元の各社とお話をしましたが、カスタマイズをする、という事になると非常に及び腰になってしまってモリサワ様もスパイシーソフト様もそのままの状態で販売したいとなってしまいました。そうしている中、9月に1年半ぶりにプリントショップメールがバージョンアップをしまして、アンケートで多数出ていました「縦組みがしたい」「折り返しができない」「範囲内に小さく入れることができない」といったものが全て解消されてしまいました。弊社も購入しましたが、まだ十分に検証していないので何ともいえない状況です。もし、仕様通りに動けば全ての問題が解決されてしまいますので、ソフト開発の必要性がなくなってしまった、というのが結論です。
 ただ、プリントショップメールで全ての仕事ができる、というわけではないですし、今回の研究でMVPやSpicyLibraの良い点も分かり、仕事に応じて使い分けることもできるようになれましたので、研究成果もあったかと思います。
 次の課題としては、お客様からいただいたエクセルデータ等をアルバイトでも扱えるようできるソフトですね。これは来年度の話になりますが、アクセスでプログラム作成をしようと考えています。それが上手くできれば、お客様も我々も非常にやりやすくなると思います。


和紙のクリアホルダー   
 今年度は3点の商材を研究しました。1点目は和紙のクリアホルダー、2点目がミウラ折り、3点目が団扇です。今回は素材として和紙の発見が大きかったです。富士ゼロックス社に多大なご協力を頂いて、この1年間テストを繰り返した結果、和紙はトナーの食いつきが非常によく、印刷の風合いも良いという事がわかりました。
 1点目の和紙のクリアホルダーですが、提案書等を入れて提出する場合に威力を発揮すると考えております。提案書はその会社のイメージや価値も表しているわけですから、安いクリアホルダーに入れて出せば良いわけではないと思うのです。その商品や季節に応じた提案書を出せるところで、インパクトだったり付加価値を付けられると思います。価格に関しては通常のクリアホルダーよりは高めではありますし、本来安いクリアホルダーにわざわざ高いお金を出すのか?という疑問視もされますが、今まで無かったものを作った、という事では大きな意味があると考えております。
 2点目のミウラ折りですが、これはなかなか難しいですね。折りの部分の印刷だったり、何度も使用しても折り部分の印刷が落ちないか、ということであったりですね。ただ、こちらも和紙を利用することでなかなかの出来栄えになったかなと思っておりますし、バリアブル要素を加える事で付加価値を高めることが可能だと思っております。
 最後の団扇も和紙を利用してみました。試作には甲秀樹氏のイラストを起用しています。団扇は季節物ではありますが、イラストなどで付加価値をつけることで個人レベルの趣味趣向の世界では需要はあるはずです。そういったところもやっていきたいと思っております。