研究会の活動

第41号「2016年度DSF中間発表会 in HIROSHIMA 開催」

41号「2016年度DSF中間発表会 in HIROSHIMA 開催」

 7月1日(金)「2016年度DSF中間発表会 in HIROSHIMA」が、三井ガーデンホテル広島にて開催されました。
  開催前には、今回の地元幹事としてご尽力頂いた(株)広工様の会社見学があり、鈴木社長より創業時からの広工様と広島の街の歴史や、原爆とそこからの復興に向けた体験談のお話し、教訓をいただきました。

 

 中間発表会は午後3時より事務局中村の司会で始まり、DSF会長である(株)東京文久堂 林田社長からは、このDSFについて、勉強会だけでなくお互いを知ること、力を合わせて繋がる事の大切さということをお話しいただきプログラムはスタートしました。その後、(株)アクセスの安武顧問より熊本地震での被災のすさまじい状況のご報告とDSF会員様からのお見舞いに対するお礼をいただきました。

 

 富士ゼロックスからは、事務局長である大隅統括長より、昨年の全国発表大会で講演いただいた「オーダースーツの佐田」社長のTV出演で更に進化を続けられている話しと(株) 広工様の会社見学で経営者の気力とビジョンの大切さを痛感したとの感想のあと、恒例のDSF会員のプリントボリュームの状況報告がありました。2015年度の実績は、対前年比モノクロは110%、カラーは118%の成長であったことの説明がありました。

  いよいよ各研究会の中間発表については、山陽印刷(株)の秋山副社長より「営業戦略研究会」の発表から始まりました。テーマは「顧客の信頼を数値化する」です。一昨年前から取り組んできた「顧客の信頼」についての研究を更に進め、信頼を得るためのPDCAをどのように回すかの議論を重ねた結果、見える化のためにNPSの手法を使い定性部分を可視化していくとの発表でした。

 

 続いて「Webマーケティング研究会」について共立速記印刷(株)の笹井社長より発表いただきました。今年の活動指針に沿って各社HPの分析と検証を行い、検証結果に基づき(株)ビジネスアライアンスの加藤社長の協力のもと、トライ&エラーと課題抽出を実施してきたことと、会社見学会ではヤマゼンコミュニケイションズ(株)様の見学で、印刷だけでなく多角的な経営のビジネスモデルを体験することができたとの発表でした。

 「アプリケーション研究会」は(株)コームラ 鴻村社長からの発表です。各種アプリケーションを活用して通常業務の枠を超えた知識、事例を共有し、ディファクトスタンダードを確立するという活動目的を具現化するため、前半は3つのアプリケーションの研究を進め、業務運用効率や利益向上に繋がる理解を得られました。後半戦では各社持ち寄ったテーマに沿ってアプリケーションの研究を行う予定という発表をいただきました。

 

 「ODPグラフィック研究会」からは(株)白橋 丹羽センター長が社会の役に立つ提案や商材をテーマに進めてきた活動を発表されました。防災と災害・医療・教育・公共などのカテゴリーごとに役に立つ商材の研究と具体的にオンデマンドに繋がるJobへの展開を継続して進めていくという発表でした。

 次は今年新たに研究テーマとして発足した「オンデマンド製本研究会」で(株)明光社 矢野社長から発表いただきました。矢野社長の後加工に対する強い想いと熱意もあり、製本に関する各社課題の白熱した議論が展開されたことと、印刷はパーツ、製本はアセンブリ(組立)という考え方から、製本という後加工から無限に広がる差別化を追求していこうとの提案をいただきました。また、(株)ホリゾン東テクノの佐野社長よりオンデマンド印刷ならではの製本知識の再確認とdrupaの情報の報告もいただいたとの発表でした。

 

 続いて「経営者の会」は、DSFアドバイザーの吉岡七五三様からの発表で、今年は会員各社の会社訪問・見学会を通じて各社を知り、シェアリングビジネスを高いレベルで推進してお互いに充実したビジネス展開を活性化させる狙いの話しをいただきました。

 研究会活動発表の最後として、(有)オンデマンド印刷 生島社長よりDSFの社会貢献活動である全国の盲学校への拡大本提供について、今年も会員各社への協力支援を仰ぎました。盲学校からのたくさんの感謝の報告と「必要なものを、必要な分だけお届けする」ことにオンデマンドでの拡大本の意味があること、またこの活動は要求のある限り続けていきたいという力強い想いを話されました。

 続いて、富士ゼロックス マーケティング部の杉田部長より「志プロジェクト」についての進捗報告があり、DSF会員様の先導のもと、かなり広がりを見せていることと、志Facebookを立ち上げてどこまで広がるかに挑戦していきたいとの想いを伝えていただきました。最後にハピログ(株)との協業で熊本への支援も続けていきたい意向を話されました。

 今回の特別講演は、(株)重富酒店の重富寛社長より「旨いビールでひろしまを元気に」をテーマに紀元前に生まれたビールが歴史上非常に重要な役割を果たしてきたことや、子供たちが笑顔になるために親の笑顔を作る、そのための一杯の生ビールであり続けることのこだわりで広島を、日本を元気にしていきたい信念を話していただきました。講演の後半には独自のサーバーで生ビールを注ぎ分けて会場全員に振舞っていただきましたが、プロの注ぎによる試飲で皆感嘆されていました。

 閉会のご挨拶は、恒例の米田副会長より総括していただき、今年度の総会も無事に終了しました。

 懇親会は、広島港を一望できる三井ガーデンホテル広島の「コフレール」にて開催されました。司会進行は(株)東京文久堂の金丸部長が担当され、(株)広工の鈴木社長の乾杯でスタートしました。

各研究会リーダーから今期の抱負やメンバー紹介などがあり、懇親会は楽しく進行し、中締めは安武顧問がご挨拶され、会場で参加者の集合写真を撮影してお開きとなりました。全国発表大会は11月11日(金)みなとみらい「価値創造センター」にて開催されます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

DSF事務局/中村重樹・萬ヶ谷 治


懇親会場写真

 
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