研究会の活動

第43号「2017年度DSF総会開催 in Yokohama Minatomirai」

第43号「2017年DSF総会開催 in Yokohama Minatomirai」

 今年の活動スタートとなる「2017年DSF総会」が、2月10日(金)富士ゼロックス(株)「お客様価値創造センター」にて33社68名の会員様の出席を得て開催されました。

 冒頭、林田会長から 今年はDSF創立20周年という記念すべき年であり業界リーダーとして、より力を合わせていきましょう。という呼びかけをいただき、大隅事務局長からは DSFには次世代のデジタル印刷ビジネスの礎があり、新しい価値創造を切り開いていきましょう。との期待をいただきました。恒例のDSF会員のプリントボリュームの推移について、2016年度実績は対前年比モノクロ101%、カラー113%の成長との報告を合わせていただきました。

2016年の会計報告と2017年の予算計画は、会計監査役の(株)広工 鈴木社長からのご報告について会場一致で了承いただき、続いて昨年の活動報告と理事会決定事項報告を含めた今年の活動計画を林田会長よりご説明いただきました。

 その後、各ビジネス研究会に分かれて分科会ミーティングを行い、リーダーを中心として今年の研究テーマのシェアと活動方針、研究内容について活発な議論が交わされました。
各研究会ともに2017年は成果を求めてテーマが具体化し、業務に近しい研究内容となりました。またDSF発足20周年を機に新たな取組みにチャレンジしていく姿勢が見えた会となりました。

総会 風景
総会 風景

分科会の後、5研究会含む7ユニットの各リーダーから、今年の活動方針と目指すゴールについて力強く発表されました。

 トップバッターは今年から研究会の名称およびリーダーが変更となった「Free Flow研究会」で、新たにリーダーとなった(有)オンデマンド印刷 生島社長より発表いただきました。研究内容については、実務に繋がるアプリケーション研究で、業務フロー改善・自動化に向けFree Flow Coreを研究して行き、結果をDSFで共有していきたい。というお話をいただきました。

 続いても研究会の名称が変更となった「デジタルマーケティング研究会」からで、リーダーである共立速記印刷(株)の笹井社長より発表いただきました。研究内容については、昨年まで行ってきたトライ&エラーの事例のトレースに加え、新たなWebマーケティング事例の探求を行います。また、次世代ビジネスに繋げていくために3~5年後のこの業界状況を予測し、現在の情報産業やマーケティングの最新の技術情報を収集し、学んでいく。その中で近しい未来のビジョンを創造し、破壊されるもの、手を組むものを研究し、準備・対応案を提言していく。と話されました。

 次に、今年でリーダー5年目となる(株)白橋 丹羽センター長が、課題解決のできる提案や商材の開発を目指す「ODPグラフィック研究会」の発表を行いました。昨年は社会の役に立つ提案や商材についての研究をテーマに進めてきましたが、今年はその中でも人を笑顔にできる提案や商材について研究していきます。ODPの技術がどのように人に喜ばれることに繋げられるのか、女性メンバーも新たに参加されることで女性の視点でのアイデアも期待すると述べられました。

 山陽印刷(株)の秋山副社長からは「営業戦略研究会」の発表です。ベーステーマは「いかに顧客の信頼を得るか」です。営業現場でのPDCAをどのように回すかをいろいろなツールを駆使しながら研究を続けてきました。昨年は顧客からの信頼度を数値化するためにNPSを学び、実践しました。その顧客からの評価結果にもありましたが、今年は営業全体のプロセスを捉え、顧客を知り、迅速・的確な対応を取ることで顧客の信頼に繋げようとSky Desk CRMの活用研究を実施していきます。まずは各社課題抽出から始めたいと発表されました。

 Open参加型となる「オンデマンド製本研究会」は(株)明光社 矢野社長から発表いただきました。今年も継続して研究活動を続けていきます。テーマは製本だけでなく後加工まで拡大し、アイデアを技術とデジタルで形にして、二次元用紙に新たな付加価値を与えられるよう研究していきたい。そのためにさまざまな後加工技術や事例の研究、また工場見学等を積極的に実施していきます。と話されました。

 同じくOpen参加型の「経営者の会」は新たにこの会の担当理事として運営されることになった(株)東京文久堂の林田社長より発表いただきました。今年は2つの柱を軸に進めて行きます。ひとつは昨年より実施しているDSFメンバー各社の見学と、もうひとつはためになるセミナーの開催です。対象先もいくつか決定しており、順次進めて行き、知見を広げて儲かる経営の参考にしていただけたらと括られました。

 活動計画発表の最後として、今年から新たに引き継がれた(株)ユーメディア 今野社長から、DSFの「社会貢献活動」である全国の盲学校への拡大本寄贈について、長年続いている社会貢献度の非常に高い活動であり、学校様からは高い評価と感謝と期待を戴いている。ニーズも継続しており、1社でも多くの参加協力をお願いしたい。と述べられました。

 続いて富士ゼロックス マーケティング部の杉田部長より「マーケティング 新たな取組み」についての進捗報告がありました。
富士ゼロックスがデジタル印刷を知り尽くしているお客様と連携してビジネスを進めて行けることへの感謝のあと、静岡県松崎町でのコミュニティ創成の事例、古民家を改造活用して自分たちでデザインできるネイルプリントを始めた事例など地域創生が形になり広がっており、Network化が絡むことにより、作り手の素人化やクリエイティブのAI化となってきていることの紹介がありました。また次に千代田区のイベントにハピログ様と仕掛けたFaceBook冊子の事例などを話されました。

志プロジェクトの進捗報告については担当の磨田さんにバトンタッチされ、大学・地域企業との連携で成果が上がっており、学生目線で会社を表現したことが企業から高評価をいただけたことなどの報告をされました。

今回は特別勉強会として、会員各社様の印刷ワークフロー自動化に繋いでいただくべく、またすでに会員様でもご活用実績のある「 Free Flow Core 」の活用と、Web入稿含め顧客管理から営業プロセス改善による入稿Jobの拡大を求めて(富士ゼロックスには運用可能なSky Desk CRMはありますが)簡易的なサイボウズ社の「kintone」との連携活用について、その活用効果のご説明と、各社実業務にどのように貢献していけるかの議論ができる場としました。プレゼンターとしてサイボウズ(株)パートナー営業部の中澤氏と富士ゼロックスよりPS営業本部 マーケティング部の澤口氏を招き、事例を交えた活用のご紹介を実施しました。

 最後に富士ゼロックス 執行役員 PS営業本部 麻生本部長より、世の中が非常に早いスピードで変化して行きますが、この変化をチャンスと捉え、皆様と共創する場を強化して行きたいと述べられました。みなとみらいお客様価値創造センターのリニューアルや海老名インクジェット検証センター、それらのものを合体させた「ニューコミュニケーションフロンティア」を構築してIN~OUTまでのワークフローマネジメントを皆様と共創できる場として創って行きたいと提唱されました。

 閉会のご挨拶は、恒例により米田副会長からです。総括として、各分科会で今日議論されたことにきちんと取組み、やり遂げることが大切で、会の成果に繋がります。その積重ねがDSF 20周年に繋がっているのだと思います。自社の強みを明確に表示し、笑顔で対峙することで相手の笑顔を引き出しましょうと話され、記念すべき1年を笑顔で過ごして下さいと締めくくられました。

懇親会は、横浜みなとみらいを一望できるインターコンチネンタルホテルの「ベイビュー」にて開催されました。司会進行は(株)白橋の小川リーダーが担当され、(株)白橋の白橋社長の乾杯でスタートしました。各研究会担当理事から研究会リーダー、メンバーへの熱いメッセージの後も積極的な未来を見据えた会話が交され、盛会の内に進みました。(株)コームラの鴻村社長が中締めのご挨拶をされ、集合写真を撮影してお開きとなりました。

※ 次回DSF中間発表会は6月30日・7月1日(金・土)熊本での開催となります。震災復興の意味も込めて、多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

DSF事務局/萬ヶ谷 治


懇親会場写真

懇親会 乾杯白橋副会長
懇親会 乾杯白橋副会長
懇親会場風景
懇親会場風景
懇親会集合写真
懇親会集合写真
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