研究会の活動

第49号 2019年 DSF総会 開催 in GCS Tokyo

第49号「2019年 DSF総会 開催 in GCS Tokyo」

 「2019年DSF総会」が、2月22日(金)富士ゼロックス㈱ 六本木ティーキューブ6階「グラフィックコミュニケーションサービス東京」にて会員様27社55名の出席を得て開催されました。

 総会に先立ち、今年からの新体制の説明が行われたあと、永きにわたり本会役員を勤めた三名の紹介がされました。まずは、DSF会長職として12年もの間、この会をリーディングしていただいた林田会長(㈱東京文久堂 社長)、そのサポート役として常に冷静な見解で導いていただいた米田副会長(㈱日本工業社 会長)、そして初代会長として本会黎明期から現在に至る礎を築いていただいた中西理事(中西印刷㈱ 社長)によるこれまでの功績・功労に対し、深い感謝が述べられると共に感謝状と記念品が贈呈されました。

林田会長は、「創設22年のDSFの影響が非常に強かった。勉強は必要ですから、今後も積極的にDSFに参加したい」と力強く述べられました。

米田副会長は、DSF立ち上げ時の思い出を語るとともに、「DSFはOn Demand Printingの“先駆者” であり、今後も会員皆さんの活動が業界のなかで注目される事を恐れず、新たな挑戦に挑んでほしい」とメンバーへの期待を語られました。

今後、旧役員の三名には新たに顧問という立場で、様々な局面でアドバイスをいただくこととなります。本当に長い間の大役、有難うございました。

続いて行なわれた新役員の紹介では、白橋新会長(㈱白橋 社長)と生島新副会長(㈲オンデマンド印刷 社長)にご登壇いただきました。

白橋新会長は、新しく顧問に就任された三名に対して、22年もの歴史を作っていただいた感謝を述べられたあと、「DSFに入会して19年、これまで勉強させていただいた恩返しが少しでもできればという想いで会長職に就くことを決意しました。新時代に向けてDSFを未来へと引き継ぐためにも会員の皆さまのご協力をお願いしたい」と語られました。

続いて登壇した生島新副会長は、「DSF創設時に入会した時はまだ30代の若手でした。今は50代となり、さまざまな機会を通して恩返しする時期になったと自覚しています。白橋新会長を精力的にバックアップし、これまでに培ったオンデマンドビジネスにおける得意技術の部分を還元することで、DSFの財産に少しでも貢献できればと思います」と決意を述べられました。

役員交代セレモニーのあと、2019年総会が行なわれました。
式の冒頭、白橋新会長より開会のご挨拶を賜りました。

DSFが蓄積してきた22年間の歴史や知見を振り返り、「ODPの進化、そして時代の進化とともにODP・デジタルだけでなく、厳しい経営環境を経てきたことで“新しい時代への挑戦”を真摯に考え着実に実行することが必須である」と語り、「これからの時代を象徴する『Automation Information』『ITからICTへ』に向けて、DSFが一丸となって挑戦し、成果を得て実践に結びつけられるよう 進めていきたい。その結果として、DSFに参加する全社が一歩でも前進できるよう、共に頑張って行きたい」と力強く話されました。

引き続き、新しくDSF事務局長を拝命した佐藤事務局長がご挨拶。

会員の皆さまへの日頃からの活動に対するお礼に続き、オンデマンドの価値の変遷を話されました。「消費形態の変遷、紙を含めた情報メディアが目まぐるしく変化する激動の時代の中では、オンデマンドを駆使した価値も絶えず変化しています。様々なメディアやツールの発展により、コミュニケーションの手法も多様化しています。しかしあらためて紙を融合したコミュニケーションの価値が見直され、今後ますますその重要性は増していくことが予想されています」と話されました。

 2018年の会計報告と2019年の予算計画案は、会計監査役の鈴木理事(㈱広工 社長)と、今年から会計監査を担当される今野理事(㈱ユーメディア 社長)からそれぞれご報告いただき、満場一致でご了承に至りました。続いて昨年の活動報告と今年の活動計画案および理事会決議事項について、白橋会長よりご説明いただきました。活動計画案においては、7月に企画されている中間発表会を仙台で開催することが採択されました。

 その後、各ビジネス研究会に分かれて分科会を実施。今年は、営業戦略研究会が「コーチングを学ぶ」という新たなテーマを盛り込み、人材育成やコミュニケーション力を向上することで目標達成に繋げるというミッションに取り組んで参ります。リーダーを中心に活発な議論が交わされ、活動目的とゴールおよび活動スケジュール等を共有いただきました。

 分科会終了後、各研究会リーダー、担当理事より議論された内容が力強く発表されました。

トップバッターを担った「Free Flow研究会」は、新リーダーの鴻村理事(㈱コームラ 社長)が発表。
 「リーダー返り咲きとなり、1年間頑張ります。メンバーは14社、活動内容は昨年富士ゼロックス様に提出した要望書のフィードバックを基に、その検証や使用法を勉強したい。5月からは、各社の事例発表を通じて研鑽を積んでまいります。DSF会員の皆様へFree Flowの良い点を提供できることを目指すゴールに設定し、頑張ります」と話されました。

続いて登壇した「営業戦略(コーチング)研究会」からは、山本担当理事(東洋美術印刷㈱ 社長)が発表。
  「新しくリーダーには林様(㈱ オーディーピーセンター 専務)が就きます。今年のテーマは“コーチングを学ぶ”です。全6回の構成で、毎回学んだ事を各自実践し、その内容を報告します。ゴールはコミュニケーションスキルを磨く事と、マネージャーとしての成長です。また部下の成長と、最終的には営業目標の達成を目指します。4月18日に第1回目の会合が開催され、Open参加も可能とのことです。ご興味のある方は是非ご参加ください。」と発表されました。最後に林リーダーより、山本理事とメンバーと一緒に盛り立てたいとご挨拶されました。

次の「ODPグラフィック研究会」は、リーダーの丹羽様(㈱白橋 クリエイティブセンター長)が発表。
 矢野新担当理事(㈱明光社 社長)をご紹介するとともに、米田顧問(㈱日本工業社 会長)の引き続きのご参加をお願いされました。そして今年のテーマ「海外から来るお客様にどんなお手伝いが出来るか」を話されました。東京オリンピックを控え、インバウンドがもたらす機会に対し提供できる“お役立ち”を探る活動を進めたいとのこと。今年も合宿が開催されます。

「デジタルマーケティング研究会」からは新リーダーの木全様(㈱三恵社常務)が発表。
 テーマは①最新技術の情報シャワーを浴びること。②デジタルマーケティングの実践に向けた事例研究を行なうことの2つを選択。会員各社の工場見学やこれまでに学んだことを実践へと繋げることを視点に活動します。と語られました。

「経営者の会」では、新担当理事の鈴木理事(㈱広工社長)が発表。
 4月のコーチング勉強会では、経営者の会も参加したいと述べられたあと、5月には「アンガーマネージメント」に関する勉強会を開催すると話されました。また、中間発表会では、経営者の会として仙台の㈱ユーメディア様の会社見学、9月には伊豆下田の㈱ウィンディーネットワーク様の見学を予定しているので、皆さん是非ご参加くださいとのことです。

最後に登壇した「社会貢献活動」は、担当理事の今野理事(㈱ユーメディア社長)に代わり、事務局が活動計画を発表。今年も皆さまのご協力を賜りたいとの報告がありました。

 これら分科会の発表を通じ、今年も活動のレールは敷かれ、シェアすることができました。ゴールに向けて積極的、かつ「自分ごと」として捉え、能動的な活動を期待していますという事務局からの依頼のあと、富士ゼロックスからDSF会員の皆さまへ、京都での「志プロジェクト」の活動が地元テレビ局のニュース番組で報道された際のビデオ映像が映し出されました。

 分科会終了後、お客様対応のために遅れてご到着された中西理事へ、永年に渡りDSFにご尽力いただいた感謝と功労を称え、また顧問就任に対し感謝状と記念品の贈呈がなされました。
中西顧問は、創設当初の苦労話、DSF立上げの意図などのお話から、オンデマンド印刷が市場に認知される時代になったこと、その根源にDSFの努力があることが語られ、これからの新たなDSFへの期待で挨拶を終えられました。

 特別講演では、富士ゼロックス㈱ 特別顧問 栗原博氏を迎え「富士ゼロックスと私」をテーマに講演いただきました。
 栗原特別顧問の、入社時のお話や役員として奮闘した日々を写真と新聞記事で振り返って話されました。新人研修のエピソードや営業時代の話、新任マネージャーとして新規開拓部隊を率いた話、留学から海外勤務に関する話、帰国後の部門長から役員、そして社長になられるまでと、社長として取り組んでこられたことを和やかにお話いただきました。栗原特別顧問の人柄が伺える講演で、会員のみなさんもとても感慨深く聞き入っておられました。

 講演終了後、富士ゼロックスを代表して麻生役員が登壇し、ご挨拶いただきました。
 今回顧問に就任された三名に敬意と感謝を述べられるとともに、新会長、新副会長への期待をいただきました。「時代が変化していく中で、変革すべきリーディングをDSFが担ってほしい。富士ゼロックスも変革に向けて、DFSと一緒に盛り上げていきたい」と力強く述べられました。

閉会の挨拶では、生島新副会長が登壇。
 本日ご参画いただいた会員の皆様への感謝。事務局に対する準備支援への感謝、講演いただいた栗原特別顧問への感謝、そして最後に今回顧問に就任される三名へのお礼と感謝を述べられました。これら4つの感謝とDSFをさらに盛り上げていくことを誓い、閉会のご挨拶とされました。


 大会修了後の懇親会は、隣接する住友不動産六本木グランドタワー9F「ベルサール六本木グランドカンファレンスセンター」にて開催されました。

司会進行は ㈱アピックスの重松執行役員にお願いし、乾杯は、今年新たな視点でコーチングというテーマを軸に研究会をリーディングいただく東洋美術印刷㈱山本社長のご発声でスタートしました。

白橋新会長のご挨拶に続き、顧問となられた㈱日本工業社 米田会長、中西印刷㈱ 中西社長、㈱東京文久堂 林田社長の3名に新体制への期待も含め、激励のお話をいただきました。

その後、理事の皆さんにはこれからのDSFを担うべく意気込みを語っていただき、盛会のうちに㈱広工 鈴木社長の中締めとなり、最後に恒例の集合写真でお開きとなりました。

※次回中間発表会は2019年7月19日・20日(金・土)仙台での開催を予定しております。会員の皆様には多数のご参加をお待ちしております。

DSF事務局 / 萬ヶ谷 治


懇親会場風景

懇親会風景

全体集合写真

全体集合写真

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