研究会の活動

第50号 2019年 DSF 中間発表会 in Sendai 開催

第50号 2019年 DSF 中間発表会 in Sendai 開催

 2019年7月19日(金)・20日(土)、今年は仙台「江陽グランドホテル」に於いて、DSF中間発表会が会員様20社31名の出席を得て開催されました。

 中間発表会に先立ち、仙台の㈱ユーメディア 様にご協力をいただき、会社見学会を実施いたしました。 ㈱ユーメディア 様が掲げる地域・人・情報を繋ぐ「印刷コミュニケーション」。それを実体験させていただき、「おもいを、カタチに。みんなを、ゲンキに。私たちのすべては、その実現のために。」というメッセージの意味を良く理解することができました。

会社見学会風景

会社見学会風景

 その後、会場の江陽グランドホテルに移動し、中間発表会に臨みました。発表会の司会は、富士ゼロックスGCS事業本部 GCS営業部 の千田さんに立っていただき、流れるような進行でスムーズに会を進めていただきました。

 冒頭、白橋会長より ㈱ユーメディア 今野社長への会社見学のお礼に続き、令和初の中間発表大会の開会宣言をされました。 DSFはデジタルのディファクトスタンダードづくりのため先見の目で新しいものへのチャレンジ、新しい知識の吸収、新しい形づくりを進めています。スマートファクトリーやAI、MAなど、求められるスキルが非常に多い昨今ですが、DSFでも取り組んでいます。習得したスキルを推進力として、6つのテーマ研究を結実させていただきたいと思っています。DSFがデジタルの世界を牽引するという決意を持って、中間発表大会から全国大会に進む事を祈念します。とご挨拶されました。

 続いて佐藤事務局長より、経営判断をより早くし、市場の皆様の声や市場を見るための体制強化を目的とした役員人事含めた富士ゼロックスの体制変更の説明がありました。また自らの異動に伴う、DSF事務局長も青木に交替する旨の紹介とお礼を述べられました。 (GCS管掌役員:真茅専務、GCS事業本部長:木田事業部長、高木エグゼクティブアドバイザー、DSF事務局長:青木GCS営業部長)

 研究会の発表前に、京都 中西印刷㈱の中西社長(DSF顧問)より、 Iridesseでの長尺出力サンプルのご紹介がありました。和紙を使った掛け軸です。ただこれは一例で、長尺出力は利用範囲が広く、ビジネスに繋がる可能性が高いと活用方法のご紹介をいただきました。

 研究会の発表は、Free Flow研究会から始まりました。発表はリーダーの㈱コームラ 鴻村社長(DSF理事)です。今年は、昨年富士ゼロックスに提出したFree Flow Coreに対する「提言書」の回答からスタートし、2回目は中西印刷㈱への会社見学、 3回目は情報印刷㈱への会社見学を実施し、各社のFree Flow Coreの運用進捗と実Jobでの作成ワークフロー事例、効果測定検証の結果報告を頂きました。
詳細についてはサブリーダーの㈱東京文久堂 林田常務よりご発表いただきました。後半も会社見学と事例研究を継続しますが、テーマ3年目となり、ツールの深掘りと情報共有を行っていきたいと述べられました。

 続いては今年新たなテーマでスタートした営業戦略(コーチング)研究会から、リーダーの㈱オーディーピーセンター 林専務の発表です。
人材育成、目標達成、お互いのコミュニケーション力向上のためにコーチングを学ぶことをテーマに、「達成したいという気持、達成したい目標に向けて代わろうとする人のサポートのため、メンバーの持つ可能性を無限に引き出して人の内発的動機づけを促進して、“自ら考える”“自ら行動する” 姿勢と“自分事” として捉える意識を持たせ“やる気” を支援する」ことに繋げようと考えています。
前半は自己理解、他者理解に重きを置いて学び、その認識差がコミュニケーション度合いの差となっています。後半はより深く自社での実践を重ね、結果に結び付けていきたいと決意を語られました。

 ODPグラフィック研究会の発表は、おなじみの㈱白橋 丹羽リーダーからです。商材開発の研究を主活動とする研究会ですが、今年は新たに㈱明光社の矢野社長を担当理事に迎え、2020東京オリンピックも視野に、「海外から来日されるお客様に我々の技術を使って、どんなお手伝いができるのか 」を研究しています。
来年は4,000万人の訪日外国人観光客が想定される中、従来扱ったインバウンド商材の事例シェアや、異業種ですがインバウンドビジネスで成功されている日本旅館「澤の屋」様の見学を実施しました。また恒例の合宿を行い、テーマに対するアイデアの核を見出すことができました。後半は訪日外国人観光客の現地調査も行う予定です。と発表されました。

 次のデジタルマーケティング研究会も、今年から新たにリーダーとなられた㈱三恵社の木全常務からの発表です。
2つの活動指針で、一つは最新技術の情報のシャワーを浴びる。もう一つはデジタルマーケティングの実践に向けた事例研究です。AWS(アマゾンウェブサービス)の講義で165ものクラウドサービスを駆使してどのようなマーケティングを展開しているのか?また、今年も2019年CES(世界家電見本市)の基調報告を㈱アピックスの重松役員から受け、我々の将来の生活環境も勉強しました。チャットボットの講義、Webサミット2018の情報シェアもいただきました。後半は「DM大賞」の事例研究とマーケット手法を学ぶために「茨城ロケッツ」の方に講義を仰ぎます。

 経営者の会の発表は担当理事の㈱広工 鈴木社長が欠席のため、事務局より報告されました。経営者の会はお客様のために企業価値の更なる高みを求める活動がテーマです。
新年会での会員相互の意思疎通に始まり、総会ではテーマに繋がる活動の具体的検討。コーチング研究会へのOpen参加でコーチングを学び、アンガーマネージメントの講義では、怒りと上手に付き合う方法というテーマでご講演も頂きました。本日の㈱ユーメディア様の会社見学で前半を終え、後半はウィンディネットワーク様への会社見学を予定しており、異業種事業をどのように行なわれているのか勉強させていただきたいと思います。と述べました。

 夏過ぎより実質活動が始まる社会貢献活動について、担当理事の㈱ユーメディア 今野社長から発表がありました。寄贈先の視覚支援学校からのお礼の手紙を読む度に継続することの重要性を感じます。期待されている事業でもあり、この価値を維持するために今年も1社でも多くの参加協力をお願いしたい。と協力を仰ぎました。また、2020年4月より学習指導要領の変更に伴い、「漢字拡大本の改訂版」を準備していることと、新たな試みとして「拡大ノート」をアイテムに加えることを発表されました。

 研究会発表の後、会社見学会にご尽力いただいた ㈱ユーメディア 今野社長に再度登壇いただきご挨拶をいただきました。今日の見学に於いて、一つでもDSFの各研究や各社のビジネスのヒントになれば幸いです。また、儲かるスキームとはどういうものなのか?DSFの中でそのような刺激を得られれば更に良い会に発展していくと思います。と述べられました。

最後に登壇した「社会貢献活動」は、担当理事の今野理事(㈱ユーメディア社長)に代わり、事務局が活動計画を発表。今年も皆さまのご協力を賜りたいとの報告がありました。

中間発表会 風景

中間発表会 風景

 続いて地元仙台の㈱ビー・プロ 江馬社長よりご挨拶をいただきました。 平成元年に政令指定都市に制定された仙台市について、その規模やヒストリーについて話され、また宮城県内の印刷事情についても語っていただきました。仮想空間と現実空間をどのように連動させてシステムを構築するのかなど、DSFでこれからも勉強させていただければと思います。と述べられました。

 次に地元の富士ゼロックス担当として富士ゼロックス宮城㈱ 佐藤社長よりご挨拶をいただきました。 「おばんです」の挨拶に始まり、すばらしいDSFの活動内容との発表会の感想を述べた後、デジタルメディアとペーパーメディアのハイブリットで運用するようなビジネスモデルにもまだまだ勝機があると感じます。是非一緒に貢献できるよう取り組みたいと述べられました。

 続いて、真茅 取締役専務より富士ゼロックスを代表してご挨拶をいただきました。
当DSFへの参加は初めてですが、平素からの会員お客様へのお礼のあと、GCS事業の体制変更と富士ゼロックスの構造改革の終了報告に続き、これからは成長に向けて一段ギアを上げて行きたいこと、またこのGSCの事業を皆様と一緒に成長に向かって考えて、ご支援を賜りたいと述べられました。良い所は伸ばし、足りない所は補いながら、メンバーを叱咤激励し、皆様と一緒に進みたいと決意を語られました。

 最後に生島副会長より閉会のご挨拶をいただきました。会社見学にご尽力いただいた㈱ユーメディアの今野社長へのお礼のあと、各研究会の発表に対するねぎらいと総評を述べられました。括りとして仙台、東北の拠点となる街づくりの視点から自分達の工場があるという印象と業態変革に終わりなしという社是を実行されている㈱ユーメディア様に非常に感銘を受けたと感想を述べられて閉会となりました。

 

 懇親会は引き続き同ホテルで行われました。司会進行は山陽印刷 ㈱の宇井本部長にお願いし、高木エグゼクティブアドバイザーの乾杯のご発声でスタートしました。今年は、DSF の研究会で“コーチング”を学んでいることもあり、テーマを「社員の方との、あるいは社長とのコミュニケーション向上に向けた取り組み」ということで語っていただきました。その後本日のサプライズで、VEGALTA仙台のチアリーダーズの皆さんがDSFの応援に駆けつけてくれ、パフォーマンスを披露いただきました。記念の集合写真を撮影したあとも盛会は続き、㈱オーディーピーセンターの林社長の中締めでお開きとなりました。

懇親会でのチアリーダーズのパフォーマンス、懇親会風景

懇親会でのチアリーダーズのパフォーマンス、懇親会風景

 

 会社見学で大変お世話になった㈱ユーメディア様はじめ、ご参加いただいたすべての企業の皆様、および準備より携わっていただいた富士ゼロックス宮城㈱、関係各位の皆様のご協力により中間発表会を無事終了できましたことに事務局より感謝いたします。

 

次回11月8日(金)には2019年全国発表大会を予定しておりますので、多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

ドキュメントサービスフォーラム事務局
萬ヶ谷 治


懇親Golf懇親Golf

懇親Golf

 

全体集合写真

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