研究会の活動

第53号 2020年 DSF 中間進捗会 開催〈Remote〉

第53号 2020年 DSF 中間進捗会 開催〈Remote〉

 2020年7月10日(金)、今年は新型コロナの影響により、当初札幌にて予定されていた『2020年 DSF中間発表会』は中止となり、それでも今年の前半の活動をシェアすべく『中間進捗会』として、会長、副会長、担当理事、リーダー、サブリーダーのご参加を得てリモートでの開催となりました。

また、各研究会活動に於いても感染防止対策のため、すべてリモートで開催されております。
研究会活動については、メンバーの皆様の積極的参画により、ほぼ予定通り遂行いたしました。

 

冒頭白橋会長より

開催ご挨拶 白橋会長 本来なら北海道での中間発表会を開催している予定でございました。残念ながらコロナウィルスによる影響でZoomを利用しWeb会議での開催となりました。2月の総会時は対岸の火事だったのが、このような事態となりました。DX(デジタルトランスフォーメーション)を行っている会社と遅れた会社の差が出てきています。DSFの各研究会でDXの一歩を踏み出すということでございます。とご挨拶されました。

 

続いて青木事務局長より

青木事務局長 ご挨拶 弊社でもコロナウィルスの影響でプリントボリュームは減っております。オフィス機器が特に低下し、テレワークやセキュリティの問い合わせが増加しています。政府はコロナ対策を講じながら、徐々に経済活動復帰に舵を切っておりますが、東京での感染者数が増えてきており予断を許さない状況です。DSF研究会もリモートで実施されておりますが、今暫くはリモートでの開催となります。引き続きよろしくお願いいたします。と述べられました。
その後、各研究会の発表に移りました。

 

各研究会発表内容

 

木全リーダー

デジタルマーケティング研究会(リーダー:㈱三恵社 木全社長)

 スタートはデジタルマーケティング研究会からで、発表は4月に社長を襲名されたリーダーの㈱三恵社の木全社長です。
今年はB2CのCに向けたDM技術を学ぶ中で、2つのテーマを掲げています。
1つは最新技術の情報のシャワーを浴び、2つ目はその学びを実践すること。
前半の活動は2回実施され、1回目は、㈱アピックスの重松様から、2020年 CESについての基調報告がありました。IOTがインターネット→インテリジェンスへ進む方向、5Gについてはファーウェイが先駆者、また農業分野でIOT化が進むこと、AIの大衆化がより身近になってくる等の内容でした。2回目は、㈱リザーブリンク様より事前オーダーシステムの「COTOL」のご紹介と、㈱ビジネスアライアンスの加藤様より購買者同行リサーチでWebマーケティングの結果を知るツールとしてのアナリティクスの講義をいただきました。
後半については、情報のシャワーとしてリザーブストック、・ビートレンドの勉強会、実践はリザーブストックのトライアルを予定していると括られました。

デジタルマーケティング研究会発表内容

 

林田リーダー

ワークフロー研究会(リーダー:㈱東京文久堂 林田常務)

 次の発表は、ワークフロー研究会からです。発表はリーダーの㈱東京文久堂 林田常務からです。
今年のテーマとしては、「印刷に関わるあらゆる自動化についてのエバジェリスト集団を目指す」ということです。
アウトプットにこだわることと、参加者に価値を提供することを方針として進めています。具体的な活動として、1. Free Flow Coreの更なる活用へ向けた研究、2.その他の自動化の研究です。
3回実施した活動内容については、1回目にはテーマの共有と各社のテーマを共有、具体的には Free Flow Coreを活用した 汎用フローについて、既存自社ソフトとの連携、MAX機能の活用等。また、AI・RPAの活用、UiPath等自動化ツールの研究、シーケンサーを活用した検査機能の自動化等です。2回目と3回目については各社個別のテーマに対する進捗報告を行いました。
後半についても現活動をテーマに沿って進めていきますと発表されました。

ワークフロー研究会発表内容

 

丹羽リーダー

ODPグラフィック研究会(リーダー:㈱白橋 丹羽クリエイティブセンター長)

 続いてODPグラフィック 研究会では、発表はリーダーの㈱白橋 丹羽クリエイティブセンター長からです。テーマは「コミュニケーションツールの研究」。方向としては、コミュニケーションに困っている人の手助けと、コミュニケーションツールを使って売れる仕組みを考えるという視点で進めています。最初に㈱広工様より提供いただいた、インバウンド向けタクシー指差しシートの紹介がありました。研究会としては、それをヒントとした医療・介護に使えるコミュニケーションツールを検討していきます。活動については、初回の近況報告に続き、2回目はコロナ禍の中での「澤の屋旅館」様のインバウンド顧客激減に対する取り組み。および新型コロナウィルス感染防止の観点から、㈱新晃社様より除菌ニス加工についてレクチャーいただきました。
コロナ禍で状況が一変する中で、素材とアイテムと目的と効果を掛け合わせたコミュニケーションツールが生まれることを期待しています。

ODPグラフィック研究会発表内容

 

森本リーダー

人材(人財)育成 研究会(サブリーダー:東洋美術印刷㈱ 森本部長)

 休憩を挿み、今年から研究会名が変更となった人材(人財)育成 研究会からの発表がありました。発表はサブリーダーの東洋美術印刷 ㈱森本部長からです。
昨年コーチングについて学んだ流れから、今年はマネージャーを対象とした人材育成をテーマとしました。今年は講師に㈱コーポレートウェルネスの稲葉社長を迎え、経営層と同じ目線で経営意識感覚を身に着けて戦略を考え、実行していくというマネージャーに求められることを学んでいます。
今年の活動については内容濃く、明確に体系立って進んでいます。2年スパンでの活動計画で、今年はテーマについて必要なものの理解と自社への落し込みによるシナリオの作成をゴールとしています。2年目はそれを実行に移していきます。前半の活動については、オリエンテーションを経て組織・人材開発の最新動向(4つの質(関係・思考・行動・結果)の向上)講義を受けました。また、組織関係性測定分析シートを使い各社個別面談を実施し『目指すべき組織形成に向けた今後の取り組み』のレポートを作成中です。後半は各社社長への活動プレゼンに向けて進めていきますと発表されました。

人材(人財)育成 研究会発表内容

 

㈱広工 鈴木社長

経営者の会(担当理事:㈱広工 鈴木社長)

 続いての経営者の会の発表は担当理事の㈱広工 鈴木社長より報告されました。経営者の会はお客様のために企業価値の更なる高みを求める活動がテーマです。今年の経営者の会は、2月の恒例の新年会を開催以降、新型コロナウィルスの影響によりリモートでの開催となり、市場変化・環境変化にどのとうに対処されているのかを情報共有する場となりました。
経営者の皆様はこの未曾有の状況下、労務管理(仕事棚卸/働き方変革)、Web活用ビジネス、新たな視点での顧客への提案など、経営を前に進めるために真剣に取り組まれています。

経営者の会発表内容
経営者の会発表内容

 

今野担当理事

社会貢献活動(担当理事:㈱ユーメディア 今野社長)

 毎年、全国の視覚支援学校に「拡大本」を寄贈する社会貢献活動について、担当理事の㈱ユーメディア 今野社長から発表がありました。寄贈先の視覚支援学校からのお礼もたくさん届いており、継続してほしい期待の声も非常に強く、今年も継続する重要性を話され、会員の皆様に協力を仰ぎました。
ただ、今年の状況を鑑み、協力企業のご負担を少しでも緩和する意味で、 申込み冊数の上限を下げることもご説明されました。また昨年トライアルで実施した「拡大ノート」については実施見送りとする旨、合わせて発表されました。

社会貢献活動発表内容

 

総評と閉会のご挨拶

閉会ご挨拶 生島副会長 最後に、副会長の㈱オンデマンド 生島社長より総評と閉会のご挨拶をいただきました。
札幌での中間発表会を楽しみにしていましたが、コロナの影響でこのような形の中間となりました。しかしオンラインが普及してWebではありますが、研究会の活動を共有するための中間進捗会を開催することができました。
一つお願いがございます。今年1年でコロナの回復のスピードが地域や付き合った会社によって異なります。その中でしんどい会社さんもあるとは思うが会員保護の精神でご配慮してほしいと思います。
本大会では是非リアルにDSF会員の皆さんと会えることを願っています。

 以上のようにすべてリモートでの実施となりました。当然懇親会もなく、ただこの苦難の状況の中でも各メンバーの方々には、先に向けた積極的な参画と前進を誓い合い、閉会となりました。

DSF事務局 / 萬ヶ谷 治・磯 浩一

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