研究会の活動

第56号 2021年 DSF 中間進捗会 開催〈Remote〉

第56号 2021年 DSF 中間進捗会 開催〈Remote〉

渡利 孝由さん永い間ありがとうございましたご冥福をお祈りいたします  2021年7月9日(金)『2021年 DSF中間発表会』が全リモートにて開催されました。今年も昨年に続き、札幌で予定していたリアルでの大会は中止となりました。ワクチンの早期接種による収束を期待するばかりです。
会員様24社46名のご参加を得て、約2時間強での開催となりましたが、内容の濃い発表会となりました。

 コロナ感染防止対策のため、DSFの各研究会も殆どがリモートでの開催となりましたが、それでもメンバーの皆様の積極的参加により、ほぼ予定通り進んで来ました。

 

白橋会長 開会のご挨拶

開催ご挨拶 白橋 会長 DSF創設期よりご尽力いただき、永きに渡り運営にも中心として携わって来られた渡利さんが6月26日(土)に72才でご逝去されたことに触れ、皆さんでご冥福をお祈りしたいと、お悔みと感謝を述べられました。
その後、本来なら札幌での中間発表会を開催している予定でありましたが、来年こそは是非実現したいと話され、また、各研究会もリモート開催を迫られる中でしたが、中身のある研究会が進捗されていること、また現況の困難に正面から立ち向かうべく、DSFがその動力になることを期待しますとご挨拶されました。

 

木田執行役員より

木田執行役員 ご挨拶 続いて、富士フイルムビジネスイノベーション 執行役員 木田氏からは、新ブランド「Revoria」のコンセプト紹介をさせていただきました。
展開して・羽ばたく事を目指したネーミングであり、ロゴマークは太陽と鳥をイメージしたデザインとしたこと、デバイス系、サーバ系、ソフトウェア系の商品群紹介のあと、付加価値向上についてDSFの皆さんとともに取組んで行きたいと述べられました。

デジタルマーケティング研究会発表内容

 

各研究会発表内容

 

ODPグラフィック研究会(丹羽リーダー:㈱白橋 制作グループ グループ長)

丹羽リーダー

 その後、各研究会の発表に移りました。
スタートはODPグラフィック 研究会で、発表はリーダーの㈱白橋 制作グループ グループ長の丹羽様からです。
テーマは「新しい生活様式とバリアブル印刷の可能性」と「新ショールームDSFコーナーの企画展示運営」です。
近年のデジタル印刷の動向やパーソナル情報印刷の成長性、QRコードの活用事例、嗜好モデルのレクチャーとミートする印刷物の考え方を学び、各社バリアブル印刷事例のシェアを行いました。
ショールームDSFコーナーの活用については、テスト展示の実施を経てDSF会員各企業から定期的にリレー展示を実施し、各社各商品のPRとQRコードを駆使してWebへの誘導を行っていくこと、またDSF HPを利用してアーカイブ情報をアップしていくことが検討されました。
後半は、バリアブル可能な印刷物の探索と、ショールームは実際に運用スタートしていきたいと話されました。

DPグラフィック研究会発表内容

 

人財育成 研究会(林リーダー:㈱オーディーピーセンター 専務取締役)

林リーダー

 次の発表は人財育成研究会からです。発表はリーダーの㈱オーディーピーセンター 林専務からで、今年も昨年から引き続き管理職のリーダーシップ強化を大きなテーマとしています。コーチは今年も㈱コーポレートウェルネスの稲葉様にお願いをしています。経営層と同じ目線で経営意識感覚を身に着けて戦略を考え、実行していくというマネージャーに求められることを学んでいます。今年から新規に参加された3社のⅡ期生については、稲葉コーチとの1on1でのワークショップにより、現状の背景から課題出しを行い、目指すべき姿に対して不足することを補い、解決に向かうための施策やアクションプランを計画しました。昨年より進めているⅠ期生の6社については、昨年作成した施策やアクションプランについて実践されており、何がどのように変わったか、何が変わらなかったのか、また何故変わらないのかをシェアしました。また、その中の2社に事例発表していただきました。

人財育成 研究会発表内容
宇井さん

〔山陽印刷:宇井氏〕
一人一人が得意分野を持ったプロフェッショナル集団となることを目指し、
施策を継続する中で、仕事に対する意識や自らの仕事の意味、価値を少しづつ理解されてきており、他部門に対する気遣い意識も生まれてきています。

山陽印刷発表内容
澁澤さん

〔高崎共同計算センター:澁澤氏〕
自部門の組織目標の実現に向けて、個々人が自らの仕事を計画化して実行していける人を育てていくことを目指しています。組織目標への意識向上と相談できる環境や場の提供を行うことで、自分の考えを言える機会が増えました。

高崎共同計算センター発表内容

稲葉コーチその後、コーチの稲葉氏からご挨拶いただきました。上司が部下を育てるのではなく、部下が育っていくものです。上司自身が変わっていかない限り部下も変わらないのだと述べられました。

 

デジタルマーケティング研究会(山本リーダー:ヤマゼンコミュニケイションズ㈱ 代表取締役社長)

山本リーダー

 続いては、デジタルマーケティング研究会からです。発表は今年からリーダーに就任されたヤマゼンコミュニケイションズ㈱ 山本社長からです。
コロナ禍の環境下での、新しい受注スタイル創出を目的として、BtoBを主とするWeb・メールマーケティングの実践とインサイドセールスの基礎を築くというテーマに取り組んでいます。
「MAとは」からスタートし、その背景やインサイドセールスの重要性、他社事例などを学び、MA・SFAツールのKairos3というソフトをベースに、この理解と実践を進めています。基礎情報の一つとして、QRコードの販促システムQLEARの実践研究も行いました。目指すゴールは売上に直結する成果を出すことです。Kairos3に拘ることなく既にMAツールを活用されている会員企業もあり、その進捗や課題なども共有いただきました。
MA・SFA・CRMの活用領域についても情報をいただきました。大事なことは、どのようなツールを使っても「人が中心」「継続活用して積み上げていく」ということです。トライ&エラーと情報共有を繰り返してゴールを目指したいと思います。

デジタルマーケティング研究会発表内容

 

ワークフロー研究会(林田リーダー:㈱東京文久堂 常務取締役)

林田リーダー

 休憩を挟み、ワークフロー研究会からの発表がありました。発表はリーダーの㈱東京文久堂 林田常務からです。
アウトプットに拘ることと、参加者に価値を提供できるような研究会にしたいという方針のもと、テーマとしてRPAツールを軸とした定型業務の自動化、そして自動組版ソフトの代替ツールの最新情報を共有するという2つを進めています。各社ごと自動化に対する対象業務を設定し、進捗の発表を続けていますが、傾向として基幹システムとDTP化における自動化が課題になっている企業様が多いようです。活用自動化ツールは様々で、UiPATHやMicrosoftのPower Automate Desktop等を活用されています。もちろんFree Flow Coreについても新たなワークフローを駆使して業務改善に取り組まれています。
自動組版ソフト、モリサワ製のMVPについてサポートが終了することに伴い、代替ソフトとしては、Form Magicが有効活用できるのではとの情報共有もされました。効果実践に向けて、継続して進めて行きますと話されました。

ワークフロー研究会発表内容

 

経営者の会(生島担当理事:㈱オンデマンド 代表取締役社長)

生島 担当理事 その後は経営者の会の発表に移りました。担当理事の㈱オンデマンド 生島社長からは、経営者の会のコンセプトを話されたあと、前半はコロナの影響により具体的な活動をできていないが、後半に向けて2つのテーマを検討していることを話されました。1つは4月に新社名となった富士フイルムビジネスイノベーションの新体制、事業方向性について、および新ブランドのRevoriaについての講演。2つ目は研究会でも進めていますが、各社の人材育成についての情報交換座談会を考えていますと発表され、早期リアル開催を期待していますと括られました。

経営者の会発表内容

 

社会貢献活動(今野担当理事:㈱ユーメディア 代表取締役社長)

今野 担当理事

 発表最後は、担当理事の㈱ユーメディアの今野社長より、社会貢献活動についてです。今年も継続させていただきますとの発声から、会員の皆様への協力依頼に続き、亡くなられた渡利さんを忍び、渡利さんが情熱を持って展開された拡大本の事業であり、皆さんで盛り上げていきましょうと呼びかけられました。

 

青木事務局長 ご挨拶

青木 事務局長

 ビジネス研究会からの発表は以上となり、続いてDSF事務局長の富士フイルムビジネスイノベーション GC営業部の青木部長よりご挨拶いただきました。
6月末、第1四半期で締めた全国のグラフィックコミュニケーション事業のお客様のプリントボリュームは、昨年と比較すると改善はしていますが、コロナ前(2019年度)の状態には戻っていないこと、また厳しい環境下ですが、お客様のビジネス支援を更に強化していきたいと話されました。

 

生島副会長 総評と閉会のご挨拶

生島 副会長

 最後に、副会長の㈱オンデマンド 生島社長より総評と閉会のご挨拶をいただきました。
生島副会長からは、会員の皆さんとコーチの稲葉さんへの中間発表会ご参加のお礼と事務局への労いのあと、リモート開催によるメリットを話され、ご自身所属以外の研究会へも積極的にオブザーバー参加されることで、他の研究会での情報や内容を聴くことができる、また他の研究会の進捗を見ることでご自身所属の研究会へも切磋琢磨できることを提案されました。それから渡利さんの訃報に接し、故人への思いと感謝を述べられました。最後に会員の皆さんへ、つらい時期が継続しますが、自社の発展と本大会に向けて、是非頑張っていただきたいとの激励の言葉で閉会のご挨拶とされました。

 

以上、今回の中間発表会は全リモートでの実施となりましたが、皆様のご協力を持ちまして無事終えることが出来ました。
今年は、オリンピック・パラリンピックが開催されます。片や、ワクチン接種が比較的早いスピードで進んできています。いち早くコロナが収束し、元の日常に戻ることを期待しております。と司会から閉会が告げられました。

今回の司会は、富士フイルムビジネスイノベーションGC営業部 渡辺麻希さんと飯塚彰一さんで努めていただきました。  

オリンピック・パラリンピックが開催

尚、次回全国発表大会は11月5日(金曜日)を予定しております。
リアルで開催でき、皆さんとお会いできることを祈念しております。

以上

リモート会議の模様
Copyright(c) 2014 Document Service Forum All Rights Reserved.