研究会の活動

第59号 2022年 DSF中間発表会 開催

第59号 2022年 DSF中間発表会 開催

 《アルファビジネス様会社見学風景》 2022年7月8日(金)、3年越しのリアル(Hybrid)での開催が可能となり、21名のリアル参加会員と多数のリモート参加を得て『2022年 DSF中間発表会』がホテルポールスター札幌にて開催されました。

 中間発表会に先立ち、札幌の株式会社アルファビジネス様にご協力をいただき、会社見学会を実施いたしました。
アルファビジネス様は「すべてがオンデマンド」をビジネスコンセプトに掲げ、「お客様の満足」を第一に、お客様や地域社会とアルファビジネス様が「満足と満足の交換」ができることを追求されています。ご参加の皆様にはこのメッセージの意味を良く理解することができたと感じます。

司会:岡本亜沙美さん その後、会場のホテルポールスター札幌に移動し、中間発表会に臨みました。今回の発表会の司会は、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 北海道支社 GC営業統括部の岡本亜沙美さんが務められ、Welcome SAPPOROの歓迎の言葉からはじまり、会をスムーズに進めていただきました。

 

白橋会長 開会のご挨拶

白橋会長 ご挨拶 冒頭、白橋会長より札幌市の市制100周年のお祝いに続き、コロナ禍の谷間のベストタイミングで、3年越しの札幌大会が開催できたことと、会社見学にご尽力いただいたアルファビジネス海野社長への感謝の念を述べられました。DSFの研究発表については、年々内容が素晴らしくなっており、各研究会ごとにビジョンとゴールを描いて進んでいる。何よりそれが各社に有益情報としてフィードバックされている。11月のゴールに向けて期待していますと話されました。


木田執行役員 ご挨拶

木田 執行役員 続いて、富士フイルムビジネスイノベーションより木田執行役員が、アルファビジネス様への会社見学のお礼と、久しぶりのリアル発表会への期待に続き、富士フイルムグループ全体としてのDXへのシフト強化に向けた体制変更の説明をされました。アフターコロナのビジネス強化を皆様と一緒に進めるため、メーカーとして何を提供すべきかも勘案し、本日の中間報告を聞かせていただきたいとご挨拶されました。

 

各研究会の発表内容

 各研究会の中間進捗の発表に移りました。各研究会ともに、このコロナ禍で一変した市場において、新たなビジネスチャンスを見出すために斬新なテーマに取り組み、チャレンジブルに活動されている報告の発表となりました。

デジタルマーケティング研究会
リーダー:ヤマゼンコミュニケイションズ株式会社 山本社長

デジタルマーケティング研究会 山本リーダー 昨年より、売り上げに直結するマーケティングを目指し、MAの実践を中心に各社の情報を展開しながら活動を進めています。今後プリント業界の主戦場となるマーケティングを学び、実践し、新しい受注スタイル創出を目指します。目指すゴールは、「どのようにお客様にアプローチし、どんな反応があり、どういう理由で受注に至ったかを共有すること」 。
前半の活動として、

  • MAの各社実践のトライ&エラーの情報共有
  • ZOHO(旧SkyDesk)のCRMの活用による、如何にお客様を知るか
  • Google Analyticsの活用と進化
  • Kintoneの活用実践事例
  • Marketing Cockpitの紹介説明
  • 最新トレンド、NFT/仮想通貨/Metaverseの実践紹介と活用シーンの学習

などを行ってきました。
後半に向けても、実践と情報共有を軸として、発展的なマーケティング経験値の向上を積み重ね、売り上げに直結するマーケティングの実現を目指して進めていきますと発表されました。

 

人材(人財)育成研究会
サブリーダー:東洋美術印刷株式会社 森本部長(リモート)

人材(人財)育成研究会 森本サブリーダー 今年のテーマは、「評価」について研究し、社員の成長や会社業績へ寄与できることに向かい、Outputとして「自身の評価に対する取り組み計画」を作成していきます。
活動内容については、各社各メンバーへの評価に対するアンケート調査により、人事評価についての自社の満足度や不満、課題を抽出し、評価について、何をどのようにすべきか、またどこに視点を置いて取り組むべきかの議論を重ねました。その上で、「人事評価は何のためにやるのか」「納得度をあげるためにどのようなことができるか」「フィードバック面談の効果を上げるためにどのようなことができるか」の3つのテーマを掲げ、チームに分かれ、議論を継続しています。 また、講師より人事評価の本質を学び、各人が人事評価についていろいろと調べ考えてチーム議論に参加しています。社員の信頼性、評価する方される方双方の合意形成、納得性がベースとなり、モチベーションの維持向上に繋げたい。後半は自社、自身に落とし込んで具体的な取り組みを整理し、実践に繋げていきますと発表されました。

株式会社コーポレートウェルネス 稲葉社長(コーチ) その後、コーチの稲葉氏から、各社それぞれの立ち位置の中で、何のための評価なのかを考えていただけるようサポートしていきますとご挨拶されました。


DX研究会
リーダー:河北印刷株式会社 中條社長

DX研究会 中條リーダー 今年から新たにDX研究会と名称を変えて、次世代のワークフロー構築に取り組んでいます。DXはデジタル化、ITツールの導入だけでは成り立たない。組織やビジネスモデルの変革で会社の構造を変えていくことが大事だと考えています。コロナ渦で売上げが伸びない中、利益を上げるためには、生産工程でどのように効率をアップし、ヒューマンエラーの抑制を行い、利益に繋げていくかが今後の印刷業界にとって非常に大事だと改めて感じます。そのような課題を解決するための一つのツールとして、富士フイルムビジネスイノベーションが提案する次世代ワークフロー「Production Cockpit」を題材として、各社のワークフロー全体の見直しと課題の抽出を行いました。活動内容としては、

  • Production Cockpitの概要説明と業界背景
  • 各社ワークフローの紹介と課題形成

Production Cockpitのコンセプトは「見える化」「Open化」「自動化」「一緒に構築できること」ですが、各社各様の課題があり、Production Cockpitありきではなく、他の仕組みやシステムも勘案し、課題解決にBestな選択肢を見出せれば良いのではと考えています。後半は机上だけでなくリアルに工場見学等も行い、解決のヒント、糸口を見つけていきたいと思いますと発表されました。

 

ODPグラフィック研究会
リーダー:東洋美術印刷株式会社 根本次長

ODPグラフィック研究会 根本リーダー

 発表の冒頭、会社見学に訪問したアルファビジネス様制作のマスクケースを例に、QRコードの効果拡大と利便性を話されました。
今年もテーマは「デジタル活用とマテリアル創出によるバリアブル事例の創出」ですが、従来の商材開発をベースとしたプリントソリューションプロバイダーも継続しながら、マーケティングソリューションプロバイダーの領域も取り込み、お客様のマーケティング支援・お客様の成功に貢献できるカスタマーサクセスをゴールにしたいと考えています。前半の活動としましては、

  • 今までの研究会の成果財産の事例をアーカイブ紹介
  • イノベーションプリントアワードの出展事例と概要紹介
  • 箔の事例・SDGsに繋がるエシカルペーパーサンプル紹介
  • QRコード活用ツール「キュリア」の紹介と活用事例(モノの価値からコトの価値へ)

後半に向けてもマーケティングを意識し、ツールも活用しながら商材に価値を持たせ、如何に効果に繋げるかを研究していきたいと思いますと発表されました。

 

経営者の会
担当理事:株式会社オンデマンド 生島社長

経営者の会 生島担当理事

 コロナで2年間、リアルな活動ができませんでしたが、今年ようやく開催できるようになりました。2月総会の分科会では、コロナ感染状況やその対策について、厚生労働省からの救済処置の話も交えて情報提供できました(リモート)。4月には「人事採用」についての講義を聴き、採用面接についての視点も講師よりレクチャーいただきました。
2月から延期となっていた恒例の「新年会」も、4月に開催することができました。また本日、3年越しとなったアルファビジネス様への会社見学を実施することができました。
経営の不透明な時代ですが、有益情報の講演等、後半もコロナの感染状況を見ながら開催していきますと述べられました。

 

社会貢献活動
担当理事:株式会社ユーメディア 今野社長

社会貢献活動 今野担当理事

 全国の視覚支援学校に対して拡大本を寄贈する活動です。20余年続いている活動であり、2022年度に関しても継続して行いたいと考えております。皆様のご協力がないと、成り立たない事業でございますので、今年も是非ご協力よろしくお願いします。スケジュールも例年通りで、全国の視覚支援学校様にニーズ確認を行った後、8月~9月に皆様に支援依頼のご案内をします。制作協力の振り分けをして、10月~11月に制作発送・納品という流れになります。
社会貢献活動も自己満足のためにするのではなく、それを受ける視覚支援学校の皆さんがどう思うかだと思います。納品やご挨拶時に「本当にありがとうございます」という言葉をいただきます。受け手側の皆様が感謝の気持ちをもって受け取っていただける、そういう社会貢献活動ですので、ぜひ今期につきましても20社を超える皆様で取り組めればと思っております。よろしくお願いいたします。と協力依頼で括られました。


海野社長 ご挨拶
株式会社アルファビジネス

株式会社アルファビジネス 海野社長  休憩を挟み、本日会社見学をさせていただいたアルファビジネス海野社長よりご挨拶をいただきました。
会社見学への来社に対するお礼のあと、DSF研究会への参加状況を話され、今年は社長をはじめ4名が参加されており、Zoom で参加しやすくなったことと、各研究会ともに非常に有益な情報を提供いただき勉強になっている。とのコメントをいただきました。

 

沢辺支社長 ご挨拶
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 北海道支社

富士フイルムBIJ 北海道支社 沢辺支社長  続いて、DSFは初参加となりますが、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの地元地域担当代表として、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 北海道支社の沢辺支社長のご挨拶がありました。
中間発表会開催への祝辞のあと、まだ赴任2ヶ月ですが、8箇所の営業所を回り、北海道の広さを改めて認識しているところです。
DSFの研究会につきましては、各研究会ともに今まさに直面している課題で非常に参考になりました。是非皆様の研究成果やご意見等も交えて継続してお声をいただき、営業・開発に繋げていきたいと思います。また、前部署では文部科学省の要請で「拡大教科書」に携わることがあり、DSFの皆様とお話をさせていただいた経緯がございます。
この会の発展を祈念いたしますと述べられました。


ご挨拶 青木事務局長

青木事務局長 続いてDSF事務局長の富士フイルムビジネスイノベーションジャパン GC営業統括部 青木統括長より、研究発表を聞いて、改めて自分自身も継続して学び続けることの大切さと、しっかり咀嚼してお客様に提案提供していくことが大事であり、皆様と一緒に歩んでいきたいと挨拶されました。

 

閉会のご挨拶 生島副会長

生島副会長 最後のパートとして、DSF副会長の株式会社オンデマンド 生島社長より閉会のご挨拶をいただきました。 1997年発足のDSFで今年25回目の中間発表会となりますが、久しぶりに皆様と顔を合わせると非常に強い絆を感じます。
今日の研究発表、研究会のための研究でなく、ご自身の会社に役立つ研究が益々展開されていると思います。最新の情報シェアと具体的な活用で、是非成果に繋げていただきたいと述べられ、リモート、リアルともに参加された方々と、会社見学にご尽力いただいたアルファビジネス 海野社長へのお礼で括られ、閉会となりました。

 

懇親会

《懇親会風景》《芸子さんの演舞》 懇親会は引き続き同ホテルで行われました。司会進行は恒例の当日指名で株式会社東京文久堂の松本部長にお願いし、これも突然指名で株式会社明光社の矢野社長の乾杯のご発声でスタートしました。久しぶりのリアルでの懇親会で、今年は「近況報告や元気の出るお話し」をテーマに参加者全員に一言語っていただきました。その後本日のサプライズで、札幌・北海道を盛り上げる活動で、札幌花柳界で頑張っている「さっぽろ名妓連」の皆さんに演舞を披露いただきました。盛会は続き、株式会社コームラ 鴻村社長の中締めで、後半の活動をまた頑張ることを誓い合い、記念の集合写真を撮影したあとお開きとなりました。


《懇親会集合写真》
《懇親会集合写真》

懇親ゴルフ

翌日は、天気にも恵まれ懇親ゴルフが開催され、皆さん素晴らしい景観と洋芝を堪能されました。

《懇親ゴルフ》
《懇親ゴルフ》
《懇親パーティ・表彰式風景》
《懇親パーティ・表彰式風景》

 会社見学で大変お世話になった株式会社アルファビジネス様はじめ、ご参加いただいたすべての企業の皆様、および準備より携わっていただいた富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 北海道支社の皆様、関係各位の皆様のご協力により中間発表会を無事終了できましたことに事務局より感謝いたします。

次回11月11日(金)には2022年全国発表大会を予定しておりますので、多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

ドキュメントサービスフォーラム事務局
萬ヶ谷 治
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